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概ね幸福なEU市民 でも1カ国だけ例外が──EUライフスタイル調査

2017年12月1日(金)19時00分
モーゲンスタン陽子

生活単位もさまざまだ。子供が成長して独立し、家を出る年齢のEU平均は男性が27歳、女性が25歳だが、一方で15歳から24歳のグループで、男性8.2%、女性7.8%が1人で暮らしている(2016)。「カップル」で暮らしているのは15歳以上の女性の44.9%、男性の48.2%で、決して多くはない。

一人親家庭は、25〜49歳の女性の7.7%であるのに対し、同じ年齢層の男性の場合はわずか1.1%だ。同年齢層の子供がいないシングルは女性で9.5%、男性で16.1%。ところが65歳以上の高齢者層になると、一人暮らしの 女性は40.1%で、男性の19.7%の約2倍となる。

概ね幸福なEU市民 でも1カ国だけ例外が......

多少の格差はあれど、EU市民は男女ともに概ね等しく幸せと考えているようだ。2013年の16歳以上の生活満足度は、10点満点のうち男性7.1、女性7でほぼ同一。8前後をつけた「最も幸せな国民」は男女ともにスウェーデン、フィンランド、デンマーク、オーストリア、オランダだ。

ポルトガル、ハンガリー、ギリシャなどの満足度がやや低い国々でも6以上つけているのに対し、1つだけポツリと離れて最低となっているのが男女ともにブルガリアで、4.8だ。

ブルガリアは雇用率も決して低くなく、また先述のようにほとんどがフルタイム雇用の国なのだが、満足度がこれほど低いというのは、やはり仕事のストレスなのだろうか。

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