最新記事

米中首脳会談

米中首脳会談、「トランプ別荘で開催」に中国側はためらい

2017年4月6日(木)11時46分

4月5日、トランプ米大統領は6日─7日、フロリダ州パームビーチの高級別荘「マールアラーゴ」で中国の習近平国家主席との初会談に臨む。写真は習近平国家主席の宿泊先となるオー パーム ビーチ リゾート & スパ(2017年 ロイター/Joe Skipper)

トランプ米大統領は6日─7日、フロリダ州パームビーチの高級別荘「マールアラーゴ」で中国の習近平国家主席との初会談に臨む。

トランプ氏は海外要人を迎えるのにこの地が最もふさわしいと考えており、2月には安倍晋三首相もここに招いた。しかし中国側は当初、海に面したスパニッシュ様式の別荘では米政府の象徴性を欠くとして、この場所での会談を躊躇(ちゅうちょ)していた。

米政府高官はロイターに対し「彼ら(中国側)は象徴性のあるホワイトハウスでなければだめだと考えていた」と述べた上で、「最終的には(マールアラーゴで会う)価値があることを納得した。大半の外国人は、大統領の私的な場所に招かれるのはすごい事だと考えるので、今回は異例だった」と打ち明けた。

中国外務省の華春瑩報道官は記者団に対し、米国がマールアラーゴでの会談を提案したことについて「米国がこの会談を重視していることの表れだ。中国は米国側の設定を尊重する」と述べた。

別の米政府高官はマールアラーゴについて「彼(トランプ氏)がくつろげて、ワシントンでの会談のように格式張らずに習近平氏と打ち解けられる場所だと彼は感じている」と説明した。

[ワシントン 5日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

FBI、ユダヤ人団体との「関係解消」 カーク氏団体

ワールド

中国「国慶節」初日、鉄道利用が過去最高 消費押し上

ビジネス

シティ、イーサーの年末予想を引き上げ、ビットコイン

ビジネス

午後3時のドルは147円前半で下げ一服、再びレンジ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    「元は恐竜だったのにね...」行動が「完全に人間化」してしまったインコの動画にSNSは「爆笑の嵐」
  • 4
    なぜ腕には脂肪がつきやすい? 専門家が教える、引…
  • 5
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 6
    女性兵士、花魁、ふんどし男......中国映画「731」が…
  • 7
    「人類の起源」の定説が覆る大発見...100万年前の頭…
  • 8
    イスラエルのおぞましい野望「ガザ再編」は「1本の論…
  • 9
    アメリカの対中大豆輸出「ゼロ」の衝撃 ──トランプ一…
  • 10
    【クイズ】身長272cm...人類史上、最も身長の高かっ…
  • 1
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 2
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 3
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけではない...領空侵犯した意外な国とその目的は?
  • 4
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 5
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 7
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 8
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 9
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から…
  • 10
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 9
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中