最新記事

<ワールド・ニュース・アトラス/山田敏弘>

朴槿恵にも負けないほど不人気なのは、あの国の大統領

2016年12月14日(水)14時30分
山田敏弘(ジャーナリスト)

Lionel Bonaventure-REUTERS

<弾劾訴追案が可決された韓国・朴槿恵大統領の支持率は、なんと4%にまで低下。実はフランスのオランド大統領も、数々の暴言が暴露されて支持率は同レベルにまで低下している>(写真:暴言が暴露され人気がガタ落ちのオランド大統領)

 弾劾訴追案が可決した韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領。親友の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入疑惑に端を発して、結局は任期をまっとうすることなく大統領の座から退くことになった。

 そんな朴大統領の支持率は、朝鮮日報などによると4%にまで低下していた。この支持率は、韓国史上最低の記録を更新するもので、国民100人のうち4人しか大統領を支持していないことになる。

 普通に考えれば、支持率4%ともなれば、もはや風前の灯火だろう。世界的に見てもここまで不人気なリーダーはいないと思いきや、実はヨーロッパにいた。フランスのオランド大統領だ。

【参考記事】トランプが煽った米ロ・サイバー戦争の行方

フランス史上最低の支持率

 仏ル・モンド紙は今年10月、オランドの支持率が4%にまで落ち込んだという衝撃の調査結果を発表。もともと支持率はこのところ低かったオランドだが、さすがに4%ともなると、欧州各国のメディアも驚きをもって報じた。この数字は、今年10月14~19日にかけて1万7000人を対象に行われた世論調査の結果で、回答者のたった3%がオランドを支持すると答え、1%がオランドの仕事ぶりに大変満足していると答えた。

 この4%という数字は、1848年にフランスで初めて大統領が誕生して以来、史上最低の記録だという。

 なぜここまで嫌われているのか。社会主義者のオランドは、富の再分配や公共サービス再建などを訴えて大統領に当選した。だがいっこうに経済の立て直しは進まず、10%ほどの失業率も改善しない。インフレも改善していないし、貧困層への対策もイマイチだ。

 また、結婚はせずにパートナーをもつポリシーのオランドは、女優との逢い引き(不倫?)が報じられたり、派手な公費の散財が報じられたりもした。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ブラックロックCEO、AIブームが貧富の格差を拡大

ワールド

イラン紛争によるエネルギー生産停止、回復に時間=シ

ワールド

カナダの原油輸送管計画、中東・アジアが関心=アルバ

ビジネス

米ギリアド、免疫疾患薬のバイオ技術企業を20億ドル
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店員も「なすすべなし」の暴走モード
  • 2
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」した──イスラエル首相
  • 3
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 4
    「胸元を強調しすぎ...」 米セレブ、「目のやり場に…
  • 5
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 6
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 7
    スウェーデン次期女王ヴィクトリア皇太子、陸軍訓練…
  • 8
    「カメラの目の前」で起きた爆発の瞬間...取材中の記…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    イラン戦争の陰で悪化する「もう1つの戦争」とは?
  • 1
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 2
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 9
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 10
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中