最新記事

アメリカ経済

アメリカ年末商戦、感謝祭週末の平均支出額3.5%減 セール長期化響く

2016年11月28日(月)11時48分

11月27日、全米小売業協会が公表したデータによると、24日の感謝祭、翌日のブラックフライデーを含む週末の消費者の平均支出額は前年を3.5%下回った。ニューヨークのユニクロで25日撮影(2016年 ロイター/Andrew Kelly)

 全米小売業協会(NRF)が27日公表したデータによると、24日の感謝祭、翌日のブラックフライデーを含む週末の消費者の平均支出額は前年を3.5%下回った。

 NRFのシェイ最高経営責任者(CEO)は支出額の減少について、セールの前倒しに加え、ホリデーシーズンを通じて常に大幅な値引きが行われていることが直接影響していると分析した。

 NRFによると、調査会社プロスパー・インサイツ・アンド・アナリティクスが25、26日に消費者4330人を対象に行った調査では、感謝祭からの週末4日間の支出額は289.19ドルと、前年同期の299.60ドルを下回ったことが示された。

 調査では、週末4日間に買い物をしたのは1億5400万人で、前年同期の1億5100万人を上回ったものの、内訳はオンラインでの買い物客が4.2%増、実店舗での買い物客が3.7%減だったことも分かった。

 この週末で最も売れたのは衣料品、アクセサリー類、玩具、電子機器、書籍、ビデオゲーム、ギフトカードだった。

 米国の年末商戦は年々長期化している。10月からセールを始める小売り業者もあり、ブラックフライデーはもはや年末商戦の本格化を意味しない。

 NRFのシェイCEOは、今年のホリデーシーズンの買い物をまだ始めてもいない消費者は23%超と、前年の割合から増えているとし、こうした売り上げが今後計上されるとの見方を示した。

 NRFは、今年の年末商戦の小売売上高が前年比3.6%増加するとの見通しを据え置いた。

[シカゴ 27日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米ロ首脳、ウクライナ安全保証を協議と伊首相 NAT

ワールド

ウクライナ支援とロシアへの圧力継続、欧州首脳が共同

ワールド

ウクライナ大統領18日訪米へ、うまくいけばプーチン

ワールド

トランプ氏、ウクライナに合意促す 米ロ首脳会談は停
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 4
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 5
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 6
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 7
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 8
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 9
    【クイズ】次のうち、「軍事力ランキング」で世界ト…
  • 10
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 4
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 5
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 6
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 7
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 8
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客…
  • 9
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 10
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失…
  • 6
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 10
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中