最新記事

カメラ

天体撮影のためのスマートカメラ。撮りたい星座をARでナビ

2016年8月17日(水)17時00分
ギアード

 いまやスマホでも簡単にハイクオリティな撮影ができてしまいますが、こと星空の写真となると、専門の機材や技術、そして知識が必要になります。しかし、そんな常識を打ち破るプロダクトがお目見えしました。

 Tiny1 は星空の撮影に特化したカメラ。113mm×69mm×22mmのポケットサイズで、背面はスマホのようなタッチパネル式のディスプレイになっています。このディスプレイで星座や星の名前などを検索すると、どの方向に位置するかがナビゲーションされます。そして、カメラが捉えたリアルタイムの夜空に、インストールされている星マップがAR表示されるのです。

search-1.gif

 一般的なデジカメで夜空を撮ると、真っ暗になったりノイズだらけになったりしてしまいがちですが、Tiny1 は最適な明るさに自動で調整。画面上のノイズを取り去る独自のアルゴリズムも搭載しています。400万画素という比較的少ない画素数も、ノイズを取り込まずに天体を美しく捉えるためにチョイスされたスペックなのだそう。もちろん静止画だけでなく、動画撮影も対応します。

comparison_with.jpg

 アダプターを使うことで、市販のレンズや望遠鏡を取り付けることも可能。また、専用のスマホアプリが用意されており、スマホで本体をコントロールできます。手ブレなしで、良いショットが押さえられるはず。このアプリ経由で、撮影写真をSNSでシェアすることも簡単に行えます。

giphy.gif
Melbourne Time Lapse- Youtube より

 天体撮影の敷居を下げるという意味では、リーズナブルな価格もポイントでしょう。現在プレオーダーを受け付けている Tiny1 とレンズのセットは449ドル。ロマンティックな写真がカジュアルに撮れて、かつARによる案内人がついてくるというのはなかなか魅力的なのではないでしょうか。製品のデリバリーは2017年5月頃を予定とだいぶ先ではありますが、ここは気長に待ちたいところです。



執筆:Geared(Facebookページ)

○関連記事(ギアード)
ベルと一体化した自転車ナビ Blubel

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ネクスペリア中国部門「在庫十分」、親会社のウエハー

ワールド

トランプ氏、ナイジェリアでの軍事行動を警告 キリス

ワールド

シリア暫定大統領、ワシントンを訪問へ=米特使

ビジネス

伝統的に好調な11月入り、130社が決算発表へ=今
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 5
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 10
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中