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イスラム教徒が断食月入り、内戦の避難民からは参加困難との声も

2016年6月7日(火)18時33分

6月6日、世界のイスラム教徒が日の出から日没までの飲食を控えるラマダン(断食月)が、始まった。写真はラマダン初日に最初の食事を取るイスラム教徒。トルコのイスタンブールで撮影(2016年 ロイター/Murad Sezer)

 世界のイスラム教徒が日の出から日没までの飲食を控えるラマダン(断食月)が、6日に始まった。

 ただ、イラクやシリアの内戦を逃れて家族で避難している人々からは、住環境が厳しく今年の参加は困難との声が多数上がっている。

 過激派組織イスラム国(IS)からの奪還作戦が開始され空爆が続くイラクのファルージャからの避難者らは、近くに急ごしらえされたキャンプに滞在。ここでは断食時間となる日中の暑さを緩和できるだけの電力がないうえ、日没後に食べる食糧もほとんどないという。

 シリアのダマスカスでは、5年に及ぶ内戦のため経済が困窮し、行事を楽しむ心境になれないとの声がある。

 ラマダン中は、日中の断食を終えた日没にごちそうが振る舞われることが多い。

[ロイター]


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