最新記事

iPhone

アップルペイ、ANZがオーストラリアの金融機関として初の提供

日本でも年内サービス開始が噂されるアップルの電子決済サービス、豪州では銀行とも連携

2016年4月28日(木)20時55分

4月28日、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)>が、米アップルの電子決済サービス「アップルペイ」を28日から豪大手銀で初めて提供することになった。写真はシドニーで27日撮影(2016年 ロイター/David Gray)

 オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)が、米アップルの電子決済サービス「アップルペイ」を28日から豪大手銀で初めて提供することになった。

 両社の幹部がロイターの取材で明らかにした。

 利用者はクレジットカードを登録したiPhone(アイフォーン)などのデバイスを非接触型決済端末にかざすことで支払いが可能になる。アップルはクレジットカード会社から手数料を受け取る。

 アップルは昨年、豪州でアメリカン・エクスプレスと提携し、アップルペイの決済サービスを開始。数カ月にわたり、ANZや他の大手3行と交渉を重ねてきた。アップルは引き続き、他の豪大手行とも交渉を続ける考えだ。

 ANZとウエストパック銀行はすでに、アップルのライバルであるアルファベットのアンドロイドペイ採用を発表している。

 豪州では非接触型決済の利用率が高く、4大銀の口座はモバイル決済に使用されているクレジットカードの80%とリンクされている。

 ただ、モーニングスターのアナリストであるデービッド・エリス氏は、アップルの提携先拡大は自動的に成功を意味するものではないと主張。4大銀は決済システムにおいてすでに支配的な地位を占めており、「豪州と米国や他の国々とでは事情が違う」と指摘した。

 また「アイフォーンは豪スマートフォン市場で高いシェアを誇っているため、各銀行は他行に比べて顧客が不便にならないようにしたいはずだ」と述べた。

[シドニー 28日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏インフレは当面2%程度、金利は景気次第=ポ

ビジネス

ECB、動向次第で利下げや利上げに踏み切る=オース

ビジネス

ユーロ圏の成長・インフレリスク、依然大きいが均衡=

ビジネス

アングル:日銀、追加利上げへ慎重に時機探る 為替次
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 7
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 8
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中