最新記事

宇宙

米スペースX、2018年に火星に無人宇宙船「ドラゴン2」を打ち上げ

2030年に火星に人類を送る計画のNASAもスペースXに技術支援を発表

2016年4月29日(金)12時21分

4月27日、米民間宇宙企業スペースXは、2018年に無人宇宙船「ドラゴン2」を火星に打ち上げると明らかにした。創始者イーロン・マスク氏、カリフォルニアで2014年撮影(2016年 ロイター/Mario Anzuoni)

 米民間宇宙企業スペースXは27日、2018年に無人宇宙船「ドラゴン2」を火星に打ち上げると明らかにした。他の惑星に人を運ぶという同社創始者イーロン・マスク氏の目標の第一歩となる。

 マスク氏は、打ち上げ費用を抑えて支払い可能な火星旅行を実現することを目標に掲げている。火星の無人ミッションに向けた日程を同社が発表するのは初めて。

 9月には、「レッド・ドラゴン」と呼ばれる火星プログラムの詳細を国際宇宙会議(IAC)で公表するという。

 米航空宇宙局(NASA)は、2030年代に火星での人類によるミッションを計画しており、スペースXに技術支援を行うとしている。

 NASAは声明で「スペースXは、火星着陸までの過程において価値あるデータを提供するとともに、米産業界に支援を提供できる可能性が期待される」と述べた。ただ、金銭面での支援は行わないという。

 マスク氏はツイッターで「"ドラゴン2"は太陽系のどこにでも着陸できるように造られている。"レッド・ドラゴン"ミッションが最初の試験飛行になる」と述べた。

 現在スペースXは、国際宇宙ステーション(ISS)との間で貨物機「ドラゴン」を運航している。

[ケープカナベラル(米フロリダ州) 27日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

利上げの可能性、物価上昇継続なら「非常に高い」=日

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中