最新記事

インタビュー

【再録】理数系女子の先駆者マリッサ・メイヤー

2016年3月31日(木)11時29分
ダニエル・ライオンズ(テクノロジー担当)

――では高校生のときは頭でっかちなコンピューターおたくではなかったのか。

 スタンフォードに入学したその週に、初めて自分のコンピューターを買った。電源の入れ方からマウスの使い方まで教えてもらわなくてはいけなかった。多くの人は最初からマウスをうまく使えるのにね。1年生の後期に初めてコンピューターサイエンスの授業を取り、シンボリックシステムズというとても風変わりな専門課程に出合った。哲学と認知心理学、言語学、それにコンピューターサイエンスを混ぜ合わせたような科目よ。

――女子学生はあなた1人だけだったのか。

 コンピューターサイエンスの上級クラスではそうだったと思う。私は学内紙スタンフォード・デイリーを愛読していたのだけれど、ある日私のお気に入りのコラムニストが「キャンパス名物」の人々について書いていた。いつも広場にいて誰かが近くを通ると奇声を発する人など、誰もが知っているけれど名前は知らない人たちのリスト。

 くすくす笑いながらそのリストを読んでいたら、「コンピューターサイエンスの上級クラスにいるブロンドの女性」とある。最初は誰だろうと思ったけど、「やだ、私のことじゃない!」と気が付いた。自分がちょっと変わっていると気が付いたのはそのときだと思う。

――この業界で、男性なら多分直面しないような問題にぶつかったと感じたことはあるか。

 全然ない。とても大きなサポートを得ていると思う。スタンフォードで私の指導教員だったエリック・ロバーツ教授(コンピューターサイエンス)は本当によく気に掛けてくれて、こう言ってくれた。「君は本当にこの分野で優れている。きっと大成功するだろう」って。


《「ニューズウィーク日本版」最新号とバックナンバーはこちら》

《「ニューズウィーク日本版 創刊30周年 ウェブ特別企画」の記事一覧》

30yrslogo135.jpg


[2010年12月29日号掲載]

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア疑惑捜査のモラー元FBI長官死去、トランプ氏

ビジネス

中国首相、フォーラムで一段の経済開放約束 日本企業

ワールド

停戦後に機雷除去で自衛隊派遣検討も、ホルムズ海峡巡

ワールド

ソフトバンクG、米オハイオ州にAIデータセンター建
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    「カメラの目の前」で起きた爆発の瞬間...取材中の記者に、イスラエル機がミサイル発射(レバノン)
  • 3
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 ──「成功」が招く自国防衛の弱体化
  • 4
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 5
    スウェーデン次期女王ヴィクトリア皇太子、陸軍訓練…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    人気セレブの「問題ビデオ」拡散を受け、出演する米…
  • 8
    「胸元を強調しすぎ...」 米セレブ、「目のやり場に…
  • 9
    「筋力の正体」は筋肉ではない...ストロングマンが語…
  • 10
    BTSカムバック公演で光化門に26万人、ソウル中心部の…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 9
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 10
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中