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香港記者協会、2年連続で「報道の自由度指数」が悪化と発表

体制批判の本を扱った書店関係者の失踪などで、「自己検閲」の雰囲気が広まる

2016年3月24日(木)20時25分

3月24日、香港記者協会(HKJA)が22日に発表した調査による「報道の自由度指数」で、2015年は香港における報道の自由度が2年連続で悪化した。写真は香港で2月撮影(2016年 ロイター/Bobby Yip)

 香港記者協会(HKJA)が22日に発表した調査による「報道の自由度指数」で、2015年は香港における報道の自由度が2年連続で悪化した。

 昨年は、メディアに対する大規模な攻撃などはなかったものの、中国指導者のゴシップ的内容の本を取り扱った書店経営者5人が失踪し、本土で拘束されたとされる事件を受けて、市民やジャーナリストの間で言論の自由度が低下したとの感覚が強まった。

 調査は、1000人超の市民と記者数百人を対象に実施。その結果、一般市民の54%、記者の85%が昨年は報道の自由が縮小したと考えていた。特に、政府批判への懸念が最も強く、意見表明を差し控える「自己検閲」の雰囲気が一段と広まったとみられている。

  

[香港 24日 ロイター]


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