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香港デモ「自分が中国人だとは思わない」

2014年10月1日(水)17時44分
マット・スキヤベンザ

 先月、香港大学が発表した意識調査によると、18〜29歳の回答者のうち75%が中国政府への不信感を持ち、85%が「一国二制度」を信用していないと答えた。同様の不信感は50歳以上の回答者では、それぞれ41%と42%と低かった。

 抗議デモでは、中国の国旗が上下逆さまに掲げられている。地政学的にも経済的にも世界情勢を揺さぶるほどの大国に、飲み込まれまいとする若者たちの無言の抵抗だ。

「今の学生は標準中国語の学習を求められた最初の世代で、本土の文化や政治に強い抵抗感を持っている」と、メネフィーは言う。「年配の世代よりよく分かっているだけに、反発が強い」

 さらにデモに参加する若者にとっては、アイデンティティーの問題も重要だという。31歳のオーはこう語った。「自分たちが中国の一部とは思っていない。自分が中国人だとは思わない」

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