銀行の内部信用リスクモデル、ECBが変更の承認迅速化へ
欧州中央銀行(ECB)。2024年6月、フランクフルトで撮影。REUTERS/Wolfgang Rattay
[フランクフルト 30日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は30日、銀行の内部信用リスクモデルの変更承認手続きを簡素化・迅速化すると発表した。
自己資本上のメリットの遅れや、長期にわたる現地検査につながり得る監督手続きを緩和することが狙い。
現行制度では、銀行は内部モデルに重大な変更を加える際、事前にECBの承認を得る必要があり、現地検査の実施や旧モデルと新モデルの並行運用を長期間求められる場合があった。
10月1日からの新ルールでは、銀行は申請後まもなく重大なモデル変更を実施できるようになり、現地検査の対象となるケースも減少する。
新モデルによりリスクウエートが低下する場合でも、使用は速やかに認められるが、自己資本上のメリットはECBによる現地検査が完了するまで上限が設けられる。
ECBは声明で「新たな枠組みでは、リスクが高く精査が必要と判断される場合を中心に現地検査を実施する」とし「重大なモデル変更が自動的に現地検査の対象となることはなくなる」とした。
同日には欧州銀行監督機構(EBA)も別途指針を公表し、重大と分類されECB承認の対象となるモデル変更の範囲を縮小した。
ECBはユーロ圏の主要銀行100行余りを監督しており、慎重な対応が必要な案件については、従来通り現地検査の完了を待ってから導入を認める標準的な手続きを維持する。
ECBは昨年、内部モデルに関する現地検査を74件実施した。うち約90%が新規承認や重大変更の申請に伴うものだった。





