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ノーベル平和賞

ノルウェーが中国に喧嘩を売れる理由

アメリカやフランスでさえ劉の受賞を控えめにたたえるのがやっとだったのに

2010年10月13日(水)16時00分
アン・アップルボム(外交コラムニスト)

暴挙? 誇らしげに劉の写真を持つノーベル賞委員会のヤーグラン委員長 Aleksander Andersen-Scanpix-Reuters

 中国外交部の広報官は劉暁波(リウ・シアオポー)のノーベル平和賞受賞を非難した後、こう続けた。

「最近、中国とノルウェーの関係は良好だった」。つまり、もうそうではなくなるという不気味な宣言だ(平和賞はスウェーデンではなく、ノルウェーのノーベル賞委員会が決定する)。

 だがノルウェーは中国との関係悪化など案じていない。世界が羨む彼らの高い生活水準は中国との貿易ではなく、沿岸部で産出される天然ガスのおかげ。両国は自由貿易協定の交渉中だが、協定で得るメリットは中国のほうが大きい。

 ヨーロッパの中心から離れたノルウェーは極端に走る傾向がある。今のご時勢、ここまで無神経に振る舞える国は多くない。イギリスとフランスは慎重な言い回しで受賞をたたえた。オバマ米大統領は劉の「可能な限り速やかな」釈放を求めつつ、「過去30年で多くの人々が貧困から解放された」と経済改革の進展に触れて、中国への配慮を示す声明を発表した。

[2010年10月20日号掲載]

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