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人権活動家

ウイグル弾圧をブッシュに語る

2009年7月7日(火)14時46分

 北京五輪の開会式を目前に控えた7月29日、ブッシュ米大統領は中国出身の人権活動家5人をホワイトハウスに招いて会談した。その一人でウイグル人活動家のラビヤ・カーディルに、本誌アダム・クシュナーが話を聞いた。
        
       *

――大統領にどんな話を?

 中国で起きている文化的ジェノサイド(大量虐殺)と、信仰をもつ人間を中国が「テロリスト」と呼ぶことについて話した。

――文化的ジェノサイドとは?

 ウイグルのような古い文化を、大量移住や、ウイグル語の禁止など文化的権利を制限することによってじわじわと衰退させること。そして、東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)の先住民を二流市民におとしめ、伝統的なウイグル文化を捨てて中国当局が押しつける「より優れた」伝統を受け入れるよう仕向けることだ。

――ブッシュは開会式に出席した。

 それは人権問題の改善を中国側と直接話し合うためだろう。私たちと会ったことは、中国政府による反体制派弾圧にアメリカは手を貸さないという強い意思表示だ。

[2008年8月27日号掲載]

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