最新記事

英王室

キャサリン妃が戴冠式で義理の母に捧げた「ささやかな追悼」とは

Kate Middleton Pays Subtle Tribute to Princess Diana at Charles' Coronation

2023年05月10日(水)12時32分
ジェームズ・クロフォード=スミス
キャサリン妃

POOL New-REUTERS

<キャサリン妃が戴冠式で身に着けていたのは、故ダイアナ妃が日本で最初に着用し、離婚後も愛したジュエリーだった>

ウェストミンスター寺院で行われた戴冠式でキャサリン妃が着用していたのは、刺繍が施された「アレキサンダー・マックイーン」のエレガントなアイボリー色のドレス。

そのドレスに合わせた、大ぶりのイヤリングに注目が集まったのは、それが故ダイアナ妃が愛したジュエリーだったからだ。

そのダイヤモンドとパールのイヤリングは、1990年に行われた日本の天皇陛下(当時)と皇后陛下(当時)の「即位礼正殿の儀」にともなう「饗宴の儀」でダイアナ妃が初めて公の場で着用されたものだった。

RTR1WYM1-20230510500.jpg

1990年「饗宴の儀」にて Kimimasa Mayama-REUTERS

このイヤリングを含めたダイアナ妃の膨大なジュエリーコレクションは、1997年の他界後は、ウィリアム王子(当時)とヘンリー王子の2人の息子に受け継がれていた。

そして2人の王子が結婚したあとは、それぞれの妻であるキャサリン妃とメーガン妃が身に着けており、特にキャサリン妃は今回のパールやダイヤモンドのような高貴なジュエリーを身に着けている様子が何度もキャッチされている。

このイヤリングはダイアナ妃のお気に入りの1つで、カーブ上のダイヤモンドにパールが揺れるデザインとなっている。当初は大きな2つの南洋真珠が取り付けられていたが、2019年にキャサリン妃が初めて着用したときには、トップに小さなダイアモンドが散りばめられた真珠に替わっていた。

1996年にチャールズ皇太子(当時)と離婚後も、このイヤリングを着用し、オーストラリア訪問時に友人でもあるジャンニ・ヴェルサーチのドレスと合わせた姿は今も記憶に残るものとなっている。

編集部よりお知らせ
ニュースの「その先」を、あなたに...ニューズウィーク日本版、noteで定期購読を開始
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナ安全保証、26カ国が部隊派遣確約 米国の

ビジネス

米ISM非製造業指数、8月は52.0に上昇 雇用は

ビジネス

米新規失業保険申請、予想以上に増加 労働市場の軟化

ワールド

ガザ市で退去命令に応じない住民が孤立 イスラエル軍
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 4

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 5

    アン王女と「瓜二つ」レディ・ルイーズ・ウィンザーっ…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:豪ワーホリ残酷物語

特集:豪ワーホリ残酷物語

2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は