予期せず売春地獄に落ちたダークな喜劇は、148のツイートから生まれた実話
A Twitter Movie
こうしたなかでもツイッターの操作音はほぼ絶え間なく鳴り響き、この物語に舞台を提供したツイッターの存在を観客に思い起こさせる。そしてブラボーとハリスは、SNSの本質と、それが人々に物語を語らせる仕組みを、さらに踏み込んで探究していく。
140文字のもどかしさ
作品の半ばあたりでは、一連の出来事が別の人物の視点から描かれる(こちらは別のSNSであるレディットに投稿されたものだ)。
すると映像のスタイルも一変する。そして衣装や照明から登場人物のしぐさに至るまで、全てが突如として大げさに描かれ始める。もしかして、この人物はゾラを主役の座から引きずり降ろし、代わりに自分がスポットライトを浴びたいのか。そんなふうにさえ思えてくる。
『ゾラ』は確かによくできた映画だ。しかし、何かが足りないような気もする。
つまり、本来ならばもっと深く掘り下げるべき問題が軽くあしらわれている。例えばゾラが、何もしていない黒人男性が警官に取り押さえられる様子を目撃するシーン。それはアメリカ社会に根深い人種差別の構造を浮き彫りにする重いシーンなのだが、なぜかさらりと流れてしまう。これは残念だ。
だが90分という上映時間では、原作のスレッドに含まれていた以上の考察に踏み込む余裕はない。ちなみにそれはツイッターの限界でもある。1本140文字(現在、英語は280文字)のスレッドでは、物事の全体像を解き明かすことなど不可能だ。
だがブラボーがこの作品に施した創意工夫や、全ての俳優が作品にもたらしている活気は(少なくとも上映中は)多少の欠点に目をつぶらせるのに十分だ。作品のベースになった148本のスレッド同様、仮にちょっとダークな世界に入り込むことがあったとしても、そこはさっさと駆け抜ければいい。
でも映画館を出て立ち止まり、一息ついたら思うかもしれない。もう一歩、踏み込んでくれたらよかったのにと。
©2022 The Slate Group
ZOLA
『ゾラ』
監督╱ジャニクサ・ブラボー
主演╱テイラー・ペイジ、ライリー・キーオ
日本公開は8月26日
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