最新記事

メンタルヘルス

「コロナうつ」に負けない心の強い子どもに育てるヒント

2021年01月26日(火)17時05分
船津徹

子どもが意欲でチャレンジできる「何か」を見つける

一方の根拠のある自信(有能感)は。子ども自身の努力で獲得するものです。勉強をコツコツがんばって良い成績を取ったり、スポーツ、音楽、アートなどの大会でトロフィーをもらったり、発表会に出て人前でダンスや演劇を披露したりすることで得られる「自信」です。

根拠のある自信を育てるには、子どもが自分の「意欲」で挑める何かを見つけることが大切です。子どもが好きなこと、興味あること、やりたいことを(それが勉強でなくても)親は応援してあげてください。さらに親(あるいはコーチなど)がサポートを与えて、技能や知識を周囲よりも少し高めてあげることが自信を大きくするコツです。

子どもを支える二つの自信は、人生の早い段階から構築されていきます。親の愛情と保護を実感させ、子どもが自分のやる気でチャレンジできることへの興味と達成感を育むことで、強固な心の基盤を成立させることができます。

子どもの成長は新型コロナウィルスの収束を待ってくれません。子どもの自信育ては「今すぐ」できますので実行してみてください。子どもの表情が目に見えて明るくなり、やる気に満ち溢れてくるはずです。


profile_Pic_toru_funatsu.jpg[執筆者]
船津徹
TLC for Kids代表。明治大学経営学部卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。2001年ハワイにてグローバル人材育成を行なう学習塾TLC for Kidsを開設。2015年カリフォルニア校、2017年上海校開設。これまでに4500名以上のバイリンガル育成に携わる。著書に『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)『世界で活躍する子の英語力の育て方』(大和書房)がある。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米雇用統計、4月予想上回る17.7万人増 失業率4

ワールド

ドイツ情報機関、極右政党AfDを「過激派」に指定

ビジネス

ユーロ圏CPI、4月はサービス上昇でコア加速 6月

ワールド

ガザ支援の民間船舶に無人機攻撃、NGOはイスラエル
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    話題の脂肪燃焼トレーニング「HIIT(ヒット)」は、心…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    タンポンに有害物質が含まれている...鉛やヒ素を研究…

  • 1

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門

特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門

2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語