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メンタルヘルス「およそ5人に1人が中年期に心理的苦痛を患っている」との研究結果
コロナ禍では、家庭での負担や責任がさらに増している...... triocean-iStock
<英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の研究チームは、過去40年以上にさかのぼって23歳から69歳までの心理的苦痛の症例の割合と世代間での相違について分析した...... >
「およそ5人に1人が中年期に抑うつや不安障害などの心理的苦痛を患っている」との研究結果が英国で明らかとなった。一連の研究成果は、2021年1月21日、医学雑誌「サイコロジカル・メディシン」で発表されている。
「X世代」は、心理的苦痛を患いやすい状況に置かれがちだった
英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の研究チームは、1946年生まれの3093名、1958年生まれの1万3250名、1970年生まれの1万2019名の計2万8362名の英国人を対象に、過去40年以上にさかのぼってデータを収集し、縦断研究を実施。23歳から69歳までの心理的苦痛の症例の割合と世代間での相違について分析した。
その結果、1946年生まれの集団(コホート)では53歳で19.1%、1958年生まれの集団では50歳で15.2%、1970年生まれの集団では46歳で19.9%と、いずれも40代から50代の中年期において心理的苦痛の症例の割合が高くなった。
1958年生まれの集団と1970年生まれの集団では、23歳〜26歳から33歳〜34歳まではその割合が低く、30代半ば以降、有病率が上昇し、46歳〜53歳の中年期にピークに達した。また、1946年生まれの集団では、心理的苦痛の症例の割合が60代以降に低下。60〜64歳時点の19.5%から69歳には15.2%に下がっている。
1970年生まれの集団は、成人期に一貫して心理的苦痛の症例の割合が最も高い。その割合は26歳時点の16%から30歳に14%まで下がり、34歳で15.7%、42歳で19.7%と上昇して46歳で19.9%に達している。
その背景として、1980年代後半から1990年代前半に社会に出た、いわゆる「X世代」は、不況や就職難により、ベビーブーマー世代に比べて心理的苦痛を患いやすい状況に置かれがちであったのではないかと考察されている。
コロナ禍では、家庭での負担や責任がさらに増している......
中年期に心理的苦痛の症例の割合が高くなる原因について、研究論文の責任著者でユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのGeorge Ploubidis教授は「中年期は、キャリアのピークを迎え、社会における意思決定者としての責任が増える一方で、余暇が減り、仕事にまつわるストレスも上昇する。また、子離れや離婚など、家族構成の変化が起こりやすく、これがメンタルヘルスに影響をもたらすこともある」と指摘。
「コロナ禍では、子どもの休校や高齢の親の介護など、家庭での負担や責任がさらに増しており、中年期の大人のメンタルヘルスに悪影響を及ぼすおそれがある」と警鐘を鳴らしている。
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