最新記事

ライフスタイル

レストランのミニ温室、水鉄砲での洗礼...コロナ時代を生き抜く知恵

Coronavirus Adaptations

2020年07月14日(火)19時25分
アレクサンドラ・ショーンフェルド

アムステルダムのメディアマティックETENにある2名席の温室  EVA PLEVIERーREUTERS

<経済が動き始めたいま振り返ると、ロックダウン(都市封鎖)のさなかでも人々はさまざまな工夫で生活に彩りを添えていた。誰かに親切にされたら、別の誰かに親切にするイタリアの習慣もその1つ。世界の街角で見掛けた素敵な試みを紹介する。>

ミニ温室で食事 アムステルダム(オランダ)

外出規制が解除され始めたアムステルダムでは、運河に臨むレストランが次々に再開。客が屋外で食事を楽しめるよう知恵を絞っている。ビーガン料理で知られるメディアマティックETEN(写真上)は、ほかのグループとの接触を避けられるよう各テーブルをミニ温室で囲んだ。これなら気楽におしゃべりしながら食事できる。


聖水は水鉄砲で デトロイト(米ミシガン州)

NW_MAP_07.jpg

GLASSHOUSE IMAGESーTHE IMAGE BANK/GETTY IMAGES

教会での礼拝や宗教的な儀式もままならないなか、デトロイトの聖職者は復活祭の日曜日にマスクと手袋を着用し、信徒と社会的距離を置いて水鉄砲で聖水を振りかけた。同様の方法で洗礼を受けた赤ちゃんもいる。


街中みんなで大合唱 ニューヨーク(米ニューヨーク州)

NW_MAP_09.jpg

NOAM GALAI/GETTY IMAGES

都市封鎖中は午後7時にアパートの窓を開けて、みんなで医療従事者に拍手を送ったニューヨーク市民。時には映画『ニューヨーク・ニューヨーク』の主題歌やソウルの名曲「リーン・オン・ミー」などをノリノリで声を合わせて歌った。


スタジアムが映画館に マイアミ(米フロリダ州)

NW_MAP_08.jpg

COURTESY OF THE MIAMI DOLPHINS

車社会アメリカの象徴だったドライブインシアターが復活した。映画館が閉鎖されるなか、NFL(全米プロフットボールリーグ)のマイアミ・ドルフィンズの本拠地ハードロック・スタジアムは230台収容の上映施設をオープン。少人数でソファに座って映画を楽しめる野外スぺースもある。どちらでも食べ物や飲み物が注文できる。


バルコニー・コンサート マドリード(スぺイン)

NW_MAP_06.jpg

MIKE HARRINGTONーSTONE/GETTY IMAGES

感染者が急増したスぺインでは外出禁止で人々は憂鬱な気分に。首都マドリードでは歌手のべアトリス・べロディアが毎晩、自 宅のバルコニーでギター伴奏に合わせて歌い、人々を勇気づけた。同様の試みは世界中に広がった。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

自動車大手、USMCA「生産に不可欠」 米政権に延

ビジネス

NY外為市場=ドル、対ユーロで4カ月ぶり高値 米の

ワールド

トランプ氏、「マムダニ氏に投票のユダヤ人は愚か者」

ビジネス

米国株式市場=急落、ダウ251ドル安 米銀大手トッ
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 3

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 4

    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサ…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    【独占】「難しいけれど、スローダウンする」...カナ…

  • 3

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    24歳年上の富豪と結婚してメラニアが得たものと失っ…

  • 1

    「エプスタインに襲われた過去」と向き合って声を上…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    「恐ろしい」...キャサリン妃のウェディングドレスに…

  • 4

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:高市早苗研究

特集:高市早苗研究

2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える