レストランのミニ温室、水鉄砲での洗礼...コロナ時代を生き抜く知恵
Coronavirus Adaptations
アムステルダムのメディアマティックETENにある2名席の温室 EVA PLEVIERーREUTERS
<経済が動き始めたいま振り返ると、ロックダウン(都市封鎖)のさなかでも人々はさまざまな工夫で生活に彩りを添えていた。誰かに親切にされたら、別の誰かに親切にするイタリアの習慣もその1つ。世界の街角で見掛けた素敵な試みを紹介する。>
ミニ温室で食事 アムステルダム(オランダ)
外出規制が解除され始めたアムステルダムでは、運河に臨むレストランが次々に再開。客が屋外で食事を楽しめるよう知恵を絞っている。ビーガン料理で知られるメディアマティックETEN(写真上)は、ほかのグループとの接触を避けられるよう各テーブルをミニ温室で囲んだ。これなら気楽におしゃべりしながら食事できる。
聖水は水鉄砲で デトロイト(米ミシガン州)

教会での礼拝や宗教的な儀式もままならないなか、デトロイトの聖職者は復活祭の日曜日にマスクと手袋を着用し、信徒と社会的距離を置いて水鉄砲で聖水を振りかけた。同様の方法で洗礼を受けた赤ちゃんもいる。
街中みんなで大合唱 ニューヨーク(米ニューヨーク州)

都市封鎖中は午後7時にアパートの窓を開けて、みんなで医療従事者に拍手を送ったニューヨーク市民。時には映画『ニューヨーク・ニューヨーク』の主題歌やソウルの名曲「リーン・オン・ミー」などをノリノリで声を合わせて歌った。
スタジアムが映画館に マイアミ(米フロリダ州)

車社会アメリカの象徴だったドライブインシアターが復活した。映画館が閉鎖されるなか、NFL(全米プロフットボールリーグ)のマイアミ・ドルフィンズの本拠地ハードロック・スタジアムは230台収容の上映施設をオープン。少人数でソファに座って映画を楽しめる野外スぺースもある。どちらでも食べ物や飲み物が注文できる。
バルコニー・コンサート マドリード(スぺイン)

感染者が急増したスぺインでは外出禁止で人々は憂鬱な気分に。首都マドリードでは歌手のべアトリス・べロディアが毎晩、自 宅のバルコニーでギター伴奏に合わせて歌い、人々を勇気づけた。同様の試みは世界中に広がった。
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