新型コロナの封鎖緩和したスイス 繁華街でもマスクせず、感染予防は消毒液で

マスクするは病人
スイスでは、1日の新規感染者数は5月に入って2桁台の日が続いて落ち着いているものの、もちろん感染は終息したわけではない。第2の波が絶対に来ないとはいえない。
マスク不足は解消されているし、新規感染者をさらに抑えるためにもっと自主的に着用してもよいだろうに。
知人のスイス人たちに聞いてみると、「だって義務じゃないですから。それなら、みんな、しようとは思わないですよ。日本では自主的にマスクをするのは慣れているでしょうけれど」と異口同音の答えだ。
スイス人(ヨーロッパ人)にとっては、マスクをしているのは病人というイメージが強いようだ。「マスクをしている人を見ると気持ちが沈んでくる」と話す友人もいる。
感染予防対策として、スイス政府は「サージカルマスクは、自分が感染している場合に人にうつすことを防ぐが、人からウイルスをもらうことは予防できない」と説明し、マスク着用より、手洗いや手指消毒を頻繁にするように指示してきた。情報番組なども同様のことを報じてきた。
現在は、公共交通機関内ではマスク着用は強く奨励され(電車に乗ってみたが、着用者はやはり少ない)、理容院・美容院、美容サロン・マッサージサロンなど、店員との距離が非常に近い状態になる場合には客もマスク着用必須になっている。
感染者数の推移が良い方向に向かっていることや、封鎖緩和されたことで、スイス人は、もう大丈夫そうだという気持ちになっているのか。頑なに習慣を変えようとしない人が多いと改めて知った。
どこでも消毒液

一方、消毒液は至る所に設置されている。日本と同様に店頭に備え付けてあり、使っている人を頻繁に見かける。
消毒液は駅にもある。また、主要駅の有料トイレが、液体石鹸で手を洗うことができるようにと無料開放されている。電車内は1日に数回消毒を実施している。
今後も、マスクより消毒液の出番が続くのは明らかだ。

[執筆者]
岩澤里美
スイス在住ジャーナリスト。上智大学で修士号取得(教育学)後、教育・心理系雑誌の編集に携わる。イギリスの大学院博士課程留学を経て2001年よりチューリヒ(ドイツ語圏)へ。共同通信の通信員として従事したのち、フリーランスで執筆を開始。スイスを中心にヨーロッパ各地での取材も続けている。得意分野は社会現象、ユニークな新ビジネス、文化で、執筆多数。数々のニュース系サイトほか、JAL国際線ファーストクラス機内誌『AGORA』、季刊『環境ビジネス』など雑誌にも寄稿。東京都認定のNPO 法人「在外ジャーナリスト協会(Global Press)」監事として、世界に住む日本人フリーランスジャーナリスト・ライターを支援している。www.satomi-iwasawa.com
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