最新記事

子育て

コロナ禍の今こそ「本質を見抜く力」を子どもに 思考力を高めるオープンエンドの質問が効果的

2020年03月17日(火)12時35分
船津徹

情報にのまれず、最適の問題解決を導き出す力が求められている(写真はイメージ)LightFieldStudios-iStock

<新型コロナウィルス感染拡大への不安は、休校の当事者である子どもたちがよく感じています。具体的に何が怖いのか、どうしたら予防できるのか、重症に陥る可能性はどの程度なのか──。言語化してあげることで漠然とした不安を軽減できます>

新型コロナウィルスの感染拡大で世界中がぎくしゃくしています。アメリカでもアジア人差別やマスクやトイレットペーパーの買い占め(さらに弾薬の買い占めも!)など、過剰な自己防衛へ向かう人が増えています。

このような危急の時は子どもに「本質を見抜く力」を教えるチャンスです。どうしたら新型コロナウィルスを予防できるのか?どうしたら感染拡大を防ぐことができるのか?どうしたらフィエイクニュースを見抜くことができるのか?親子の対話を通して子どもの「考える力」の育成に目を向けてみてください。

21世紀に求められるスキルとは?

2016年に「World Economic Forum」が発表した「2020年に必要なスキル」によると、1位は問題解決力、2位はクリティカル・シンキング、3位は創造力と、全て「考える力」に関わるスキルでした。

3つの思考スキルの中で私が最も注目しているのはクリティカル・シンキングです。高度に情報化が進んだ現代社会で賢く生きていくためには、情報を取捨選択し、自分の学習や問題解決に活かしていく能力が求められます。

学校教育においても情報媒体を使いこなしたり、インターネットを活用する「情報活用能力」の重要性が増してきていますが、その一方で、子どもたちが氾濫する情報に翻弄されてしまうこと、情報にコントロールされてしまうことが危惧されています。

情報を鵜呑みにせず、多面的に検証し、真意を見抜き、最適な答えを導き出していく思考スキルをクリティカル・シンキングと呼びます。クリティカル=批判的という言葉には「揚げ足取りの思考」という印象がつきまといますが、その本質は「情報を正しく読み取り合理的な問題解決を導き出す思考法」です。

インターネットには新型コロナウィルスに関する情報が氾濫しています。この機会を利用して、子どもと一緒に情報の本質を見極め、自分にとって最適の問題解決を導き出す思考=クリティカル・シンキングを学ぶきっかけとしてみるのはいかがでしょうか。

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ワールド

ロシア編入投票、圧倒的多数が支持 序盤の国内暫定集

ワールド

核兵器使用で「深刻な結果」招く、NATOがロシアに

ビジネス

英中銀、市場が「機能不全」に陥るときのみ国債売却停

ビジネス

「不確実性に拍車かけるな」仏中銀総裁が警告、市場変

今、あなたにオススメ

RANKING

  • 1

    メーガン妃はイギリスで、キャサリン妃との関係修復…

  • 2

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 3

    実写版『バービー』主演女優 ビジュアル完璧も、そ…

  • 4

    【英王室】皇太子妃としての初仕事は、深い絆のウク…

  • 5

    エリザベス女王が、リリベットとの写真を断った「も…

  • 1

    メーガン妃はイギリスで、キャサリン妃との関係修復…

  • 2

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 3

    エリザベス女王が、リリベットとの写真を断った「も…

  • 4

    カミラ夫人「いわくつき」シャネルバッグを、多くの…

  • 5

    実写版『バービー』主演女優 ビジュアル完璧も、そ…

  • 1

    メーガン妃はイギリスで、キャサリン妃との関係修復…

  • 2

    エリザベス女王が、リリベットとの写真を断った「も…

  • 3

    カミラ夫人「いわくつき」シャネルバッグを、多くの…

  • 4

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 5

    ボトックスで女性は本当に美しくなれる? 承認20年で…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:安倍晋三の正しい評価

2022年10月 4日号(9/27発売)

「闘う政治家」への反発で国葬をめぐる国論は二分 ── 世界では評価されるのに、なぜ国内で叩かれるのか?

MOOK

ニューズウィーク日本版

3月31日発売