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片付けの魔法で急増する古着ゴミ ガーナを悩ませる「ときめかない現実」

The KonMari Downside

2019年06月13日(木)19時15分
エリザベス・クライン

こうした現状を踏まえれば、大量の古着を捨てたり寄付する以外の方策を考えてみたほうがよさそうだ。まずは再利用や個人間の転売、交換などに努めるようにすれば、古着の流通システムへの過度の負担を避けられるかもしれない。また、片付けという一大事業を、過去の消費習慣を見直して「ときめく」ものだけ買う習慣に切り替える契 機にしてもいい。

番組に登場する人々は一様に、持ち物を捨てることへの抵抗感を示す。近藤はこの感情に打ち勝って、一気にものを片付けるよう求める。だが、このアドバ イスには耳を貸さないほうがいい。ゴミを出すことへの罪悪感があるからこそ、資源には限りがあり、ものを捨てれば他の人々や環境に迷惑が及ぶことを思い出せるのだから。

©2019 The Slate Group


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※6月18日号(6月11日発売)は「名門・ジョージタウン大学:世界のエリートが学ぶ至高のリーダー論」特集。「全米最高の教授」の1人、サム・ポトリッキオが説く「勝ち残る指導者」の条件とは? 必読リーダー本16選、ポトリッキオ教授から日本人への提言も。

[2019年6月18日号掲載]

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