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【潜入調査】入店40分待ち!? フランスの高級ブランド店に並ぶ中国人観光客の実態

2018年10月09日(火)17時30分
西川彩奈(フランス在住ジャーナリスト)

フランスの名門ビジネススクール、インシアード(INSEAD)で助教授として組織行動論を教えるフレデリック・ゴダール氏は、「フランスの高級ブランドは、中国の経済成長から大いに利益を得ている。さらに、中国マネーはLVMHやKERINGの株価を上昇させた」と言及する。

「習近平政権の反腐敗キャンペーンの影響で、中国人は外国で盛んに消費するようになった。今日フランス人の消費に活気がない中、中国人観光客はフランスの経済を支えている」一方で同氏は、中国景気は減速していると指摘。次の高級ブランド市場の消費者の波は、インドやアフリカから来るだろうと予測する。

また、ゴダール氏はフランスの高級ブランドは、中国のファッション文化に大きな成長をもたらしたと言及する。

「短期間で、中国人のファッションセンスが著しく洗練された。それにより、高級ブランド側も中国人消費者に対し『ブランド名』でなく、『スタイル』でアプローチするようになった」

フランスの専門家たちは、中国人消費者が「体験」や「学び」などの消費に興味を持ち始めていると口を揃えて言う。今後、経済面だけでなく、文化の成熟にも着目していきたい。

【参考記事】「中国人の本音」の本質は、当たり前の話だった

ayananishikawa-01.jpg[執筆者]
西川彩奈
フランス在住ジャーナリスト。1988年、大阪生まれ。2014年よりフランスを拠点に、欧州社会のレポートやインタビュー記事の執筆活動に携わる。過去には、アラブ首長国連邦とイタリアに在住した経験があり、中東、欧州の各地を旅して現地社会への知見を深めることが趣味。女性のキャリアなどについて、女性誌『コスモポリタン』などに寄稿。パリ政治学院の生徒が運営する難民支援グループに所属し、ヨーロッパの難民問題に関する取材プロジェクトなども行う。日仏プレス協会(Association de Presse France-Japon)のメンバー。
Ayana.nishikawa@gmail.com

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