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知らない人とパジャマでハグ!? 密かにブーム広がる「フリーハグ」ならぬ有料ハグ会の実態

2018年09月13日(木)20時00分
岩澤里美(スイス在住ジャーナリスト)

はっきりと自分の意志を表示できるようになるメリットも? Ivanko_Brnjakovic-iStock

<渋谷駅前に出没する「フリーハグ」とはわけが違う。ハグのプロによるセッションは4万超えの立派なサービスだ>

感情が解放されて、子どもの気になる行動が改善されるという母親と子どものための「抱っこセラピー」がある。その大人バージョンとでも呼ぼうか、人には見せられない不安や寂しさや怒りといった感情を、抱き合うことで解消しようというムーブメントが欧米のあちこちで人気を呼んでいる。夫婦や恋人同士、または仲のいい友だち同士で抱き合うのではない。見ず知らずの人同士が1時間など一定時間抱き合う、しかも、お金を払っての「ハグ」というのだから驚きだ。

集まった人同士、パジャマ姿で抱き合う

カドル・パーティー(Cuddle Party:抱擁パーティー)という名の活動は、14年以上も前にニューヨークで生まれた。共に恋愛とセックスのコーチのリード・マイハルコとマルシア・バシンスキが始めた20人ほどの集まりは、現在、アメリカのいろいろな都市だけでなく、カナダ、オーストラリア、イギリス(ロンドン)、アイルランド(2015年~開催)、スウェーデン(ストックホルム/2017年~開催)にまで広がっている。

集まった参加者たちが、パジャマやスウェットを着て抱き合うカドル・パーティーは、性的な関心は持ち込まない集会だ。その目的は以下のようなもの。

■ 抱きしめる感覚や抱きしめられる感覚を味わう。 
■ 新しい人と出会う、友だちになる......パーティーがきっかけで付き合うようになる人もいるそうだが、これ自体が集会の目的ではない。
■ コミュニケーションスキルを学ぶ......知らない人と会話するスキル。自分がしてみたい抱き方を相手に伝える、または自分がしてほしくない抱き方にはノーと言うスキル。

参加資格は18歳以上で事前の申し込みが必要、料金は約2000円、3000円、5000円など開催場所によって多少異なる。香水やヘアースプレーなど、香りの強いものはまとわないのがマナーだ。

最初に1時間ほどかけて、みんなで輪になって、集会を進行するファシリテーター(専門トレーニングを受けた人)がルールを説明し、互いに自己紹介する。この導入は、みんなのハーモニー作りのための大切な時間なので、遅れたら、もう集会に参加することはできない。

そのあとが、お待ちかねの抱き合う時間だ。開催場所によって2時間だったり2時間半だったりと違う。この間、もちろん、ずっと抱き合っている必要はなく、休憩してスナックや飲み物を楽しんでもいい。また、最後までいる必要もなく、いつ帰ってもいい。

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