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カナダとインド、貿易交渉再開で合意 外交対立で中断

2025年11月24日(月)13時16分

 インド政府は23日、外交上の対立を受けて中断していたカナダとの貿易交渉を再開することで合意したと明らかにした。写真はインドのモディ首相(左)とカナダのカーニー首相。アルバータ州カナナスキスで6月撮影(2025年 ロイター/Amber Bracken)

Promit Mukherjee Nellie Peyton

[オタワ 23日 ロイター] - インド政府は23日、外交上の対立を受けて中断していたカナダとの貿易交渉を再開することで合意したと明らかにした。

カナダのカーニー首相は南アフリカで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせ、インドのモディ首相と会談した。

インド政府は「両首脳は2030年までに2国間貿易を500億ドルに倍増させることを目標とした野心的な包括的経済連携協定(CEPA)の交渉を開始することで合意した」と述べた。

カーニー氏は「モディ首相と本日、G20サミットで会談し、両国の貿易額を700億カナダドル以上に倍増させる可能性のある貿易協定の交渉を開始した」とXに投稿した。

また、双方が長年にわたる民生用原子力協力を再確認し、長期的なウラン供給協定などを通じて協力を拡大することについて協議が継続中であることを確認したと述べた。

インドとの協議再開は両国の緊張緩和を浮き彫りにしている。

カーニー氏は米国以外の地域に貿易関係を拡大しようと取り組んでおり、今後10年間で他地域への輸出を倍増させる方針を打ち出している。

カナダは国内のシーク教徒殺害にインド政府が関与したと非難したことで両国関係が悪化したため、2023年に包括的貿易協定締結に向けた交渉を一時停止した。インド政府は関与を否定している。

カーニー氏はG20首脳会議に合わせてブラジルのルラ大統領とも会談し、メルコスル(南米南部共同市場)との自由貿易協定交渉を強化することで合意した。

ロイター
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