最新記事

インタビュー

「女性は自分の肉体を利用すべきだ」――KISSフロントマンが考える「女の力」とは

Women, Power and Vault Box Set

2018年08月30日(木)17時00分
ジェフ・パーラー

――『ザ・ヴォールト』に入っている作品で特に注目のものは?

20年前、ボブ・ディランと一緒に曲を作ったことがあって、そのうち3曲が収録されている。ヴァン・ヘイレン兄弟と共作した曲も3曲ある。キッスの「クリスティーン・シックスティーン」のオリジナル版も入っている。(エアロスミスのギタリスト)ジョー・ペリーが参加しているものだ。

――キッスのデーモンというキャラクターは、実際のあなたとどのくらい似ているのか。

俺の延長線上にあるものだ。考えてもみてほしい。黒ずくめの服で陰気な顔をして葬式に参列している人も、ニューオーリンズのカーニバルではおどけた格好で騒いだりする。同じ人間でも、状況によって服装も振る舞い方も変わる。人はみんな複数の顔を持っているんだ。俺はステージでキャラクターを演じているんじゃない。あれは俺という人間の延長だ。

――あなたは正統派ユダヤ教徒の家庭に育った。その信仰に戻ろうと思ったことはあるか。

ない。あるとき悟ったんだ。どの宗教でも、神は永遠の存在で人間のような欠点や弱さとは無縁だというが、それなら人間が祈りをささげるかどうかを神は気にしないはずだろう? そうでないなら(神には)エゴや虚栄心があるってことだ。

だいたい、神は気が向けば奇跡を起こすが、そうでないときは何百万もの人が強制収容所で殺されてもお構いなしなんて、おかしいだろう? 癌やエイズの子供はどうだ? 「神の御業(みわざ)は人間の想像をはるかに超えている」なんてたわ言だ。俺はそんなことみじんも信じていない。

仮に神がいるとして、神にエゴがないなら、天国も地獄も地上にあるはず。全ては人間次第のはずだ。

【参考記事】朗報!女の最高の幸せは85歳から 長生きしてみる価値は十分ある

[2018年2月13日号掲載]

ニューズウィーク日本版 コメ高騰の真犯人
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年6月24日号(6月17日発売)は「コメ高騰の真犯人」特集。なぜコメの価格は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

機械受注4月は9.1%減、大型案件が剥落 判断維持

ワールド

アブダビ国営石油会社、対米エネ投資を今後10年間で

ワールド

アマゾン河口油田開発、エクソンモービルや中国石油な

ワールド

オーストラリア、EUと安全保障・防衛協力巡る交渉開
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 3

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 4

    なぜメーガン妃の靴は「ぶかぶか」なのか?...理由は…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    なぜメーガン妃の靴は「ぶかぶか」なのか?...理由は…

  • 5

    ホルモンを整える「ヘルシーな食べ物」とは?...専門…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    メーガン・マークル、今度は「抱っこの仕方」に総ツ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:コメ高騰の真犯人

特集:コメ高騰の真犯人

2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る