最新記事

ヘルス

自殺に失敗し顔を失った少女の願い――「何が起きてもそれは一時的なことだと信じて。物事は良くなっていくから」

2018年08月17日(金)17時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

katie-yt-006.jpg
顔面移植手術から約1年後のケイティ Cleveland Clinic-YouTubeより

「新しい顔」を得たケイティ

ケイティの基準に合致するドナーが見つかるまでに、14カ月かかった。同時に、彼女は移植の準備をするための外科手術を数回受けた。

wkycによると、最終的に2017年5月4日、11人のクリーブランド・クリニックの外科医と専門医が31時間をかけ、ケイティに新しい顔を与えた。

ザ ・サン紙によると、ドナーはアドレア・シュナイダーという、薬物の過剰摂取で死亡した31歳の女性。アドレアの祖母が、孫娘の顔を提供することに同意し、術後にケイティと対面を果たした。アドレアの顔を移されたケイティは、不思議なことにアドレアにはまったく似ていなかったという。

「誰かの利他的な行動のおかげで、ケイティが今日ここにいられる」と、母親のアレシアは言う。

手術で彼女の視覚は奪われてしまったが、医師は自然に戻る可能性があると考えている。彼女はまもなく、発音が難しくなっている口蓋の補綴の手術を受ける予定だ。ケイティは医学の恩恵を受けるには十分に若い。

「眼球の移植手術は未来の話であり、舌の移植手術において免疫抑制剤の使用を減らしていくことこそが必要だ」とガストマン博士は言う。

顔面移植はまだ実験的であると考えられている。そのためケイティの外科手術は、国防総省の資金提供を受けた。彼女の年齢と障害は、いつか戦場で負傷した兵士の治療に役に立つ可能性のある貴重なサンプルとなる。

RANKING

  • 1

    タピオカミルクティー飲み過ぎで病院!? 中国の14…

  • 2

    自殺に失敗し顔を失った少女の願い――「何が起きても…

  • 3

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 4

    日本の女性を息苦しさから救った米国人料理家、日本…

  • 5

    片付けの魔法で急増する古着ゴミ ガーナを悩ませる…

  • 1

    タピオカミルクティー飲み過ぎで病院!? 中国の14…

  • 2

    自殺に失敗し顔を失った少女の願い――「何が起きても…

  • 3

    日本の女性を息苦しさから救った米国人料理家、日本…

  • 4

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 5

    コーヒー1日25杯まで問題なし=専門家 飲みすぎの是…

  • 1

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 2

    タピオカミルクティー飲み過ぎで病院!? 中国の14…

  • 3

    自殺に失敗し顔を失った少女の願い――「何が起きても…

  • 4

    「顔に何かいる...」寄生虫は顔面にも住みつく レジ…

  • 5

    フランス人の自信の秘密は「性教育」にあった!? 実…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:米ジョージタウン大学 世界のエリートが学ぶ至高のリーダー論

2019-6・18号(6/11発売)

「全米最高の教授」サム・ポトリッキオが説く勝ち残るリーダーになるための処方箋

MOOK

ニューズウィーク日本版

絶賛発売中!