最新記事

ヘルス

客室乗務員は乳がんや皮膚がんの罹患率が高い──研究結果

2018年07月03日(火)16時31分
松岡由希子

研究チームでは、疾病管理予防センター(CDC)が2013〜2014年に実施した「全国健康栄養調査(NHANES)」から2729名のサンプルデータを抽出し、客室乗務員からの回答データと比較した。その結果、調査対象とした7種類のがんのすべてにおいて客室乗務員の罹患率がより高く、とりわけ、乳がん、非メラノーマ性皮膚がん、メラノーマ性皮膚がんにおいて女性の客室乗務員の罹患率が高いことがわかった。

リスク軽減につながる対策が求められている

この調査結果では、客室乗務員のがん罹患率が一般人に比べて高くなっている要因について明らかにされていないものの、研究チームは射線量の軽減や概日リズムの障害緩和など、客室乗務員のがんリスクの軽減につながる対策を講じるよう説いている。

欧州連合(EU)では、客室乗務員の宇宙放射線の被爆量を制限する法令が1996年に制定されている一方、米国では、現時点でこのような法規制は定められていない。米客室乗務員協会(AFA)はこの調査結果を受け、航空会社や航空機メーカー、関係当局に対して、放射線の被爆を軽減させ、労働環境を改善するよう求めている。

日本の航空業界においても、客室乗務員の健康と安全を重視した労務管理や安全衛生管理がより厳しく求められるようになりそうだ。

Flight Attendants Have Higher Rates Of Many Cancers, Study Says | TIME

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米・ロ・ウクライナ、17日にスイスで和平協議

ワールド

米中外相、ミュンヘンで会談 トランプ氏の訪中控え

ビジネス

EU貿易黒字が縮小、米関税と中国の攻勢が響く

ビジネス

欧州証券市場監督機構、資産運用大手を監督すべき=E
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    キャサリン妃とウィリアム皇太子の「ご友人」...ロー…

  • 3

    脳裏にこびりつく生々しい証言 少女を食い物にした…

  • 4

    フランス人の自信の秘密は「性教育」にあった!? 実…

  • 5

    選手村のコンドーム配布 ユース五輪で配ると「本当…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    脳裏にこびりつく生々しい証言 少女を食い物にした…

  • 3

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    24歳年上の富豪と結婚してメラニアが得たものと失っ…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    シャーロット王女が放つ「ただならぬオーラ」にルイ…

  • 3

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    24歳年上の富豪と結婚してメラニアが得たものと失っ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:習近平独裁の未来

特集:習近平独裁の未来

2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか