最新記事

心理

その思い出「本物」ですか? 3歳までの記憶はニセモノという研究結果 

2018年07月25日(水)18時25分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

中高年~高齢者が多い

関連する記憶のメカニズムは、約10年前にカリフォルニア大学の研究者も指摘している。てんかん患者の脳の研究を通じ、記憶は、回想される度に刺激され、再び思い出され、また刺激。この繰り返しで形成されるとした。

今回の調査を進める中で、人生の初期の記憶を持つと言う人たちに、ある傾向が見えてきた。

研究チームを率いたマーティン・コンウェイ教授は、こう話す。「実際に、記憶が自分で思い込んだだけの偽物だと指摘されても、(人生の初期の記憶を持つと言う人たちは)信じない」。そう、中年と高齢者において顕著だった。「重要なのは、本人が架空か本物かの区別がついていないことだ」

「人生の最初の記憶」を持つと主張した覚えがある人はもちろん、友人との会話でテーマに上がったら、その記憶が偽物か本物か、以上のポイントから見極めてほしい。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

エヌビディア「H20」は安全保障上の懸念=中国国営

ワールド

中国、米にAI向け半導体規制の緩和要求 貿易合意の

ワールド

北朝鮮、軍事境界線付近の拡声器撤去を開始=韓国軍

ワールド

米、金地金への関税明確化へ 近く大統領令=当局者
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 1

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:Newsweek Exclusive 昭和100年

特集:Newsweek Exclusive 昭和100年

2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた