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副大統領候補ライアンはロムニーの大誤算

2012年10月11日(木)17時38分
ピーター・バイナート(政治評論家、ニューヨーク市立大学准教授)

 厄介なことになるのは目に見えている。04年のブッシュと08年のジョン・マケイン上院議員に続いてロムニーも、自分より右寄りの人物を副大統領候補に選んだ。おかげでライアンは絶大な影響力を手にする。ロムニーが超保守派の経済政策から逸脱すれば、ライアンを選べと迫った連中が黙っていない。副大統領候補は本来、大統領候補の引き立て役のはずだが、ロムニーの場合は逆かもしれない。

 それでも希望はある。超保守派の望みどおり、大統領選は大幅な歳出削減の是非を問う国民投票と化した。オバマが勝てば共和党はいよいよメッセージを無視しづらくなる。08年以降、アメリカ政治最大の問題の1つは、共和党がいつになったら(80年代の民主党のように)時代遅れを自覚して修正を始めるのか、だ。皮肉なことに、ライアンの副大統領候補指名がその流れに弾みをつけたようだ。

[2012年7月18日号掲載]

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