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なぜXのAI「Grok」は反逆的なのか?...答えはイーロン・マスクの原点となった「あるSF小説」に

2026年3月11日(水)18時18分
冨田到 (株式会社Deskrex 代表取締役)

SF小説を原点とするGrok

xAIはGrokという生成AIの基盤モデルを提供しています。Grokの最大の特徴は、知識のカットオフ(生成AIにおける学習データの打ち切り時点を指し、AIが持つ知識の範囲を制限する概念)を持たず、X(旧Twitter)と統合されリアルタイムデータで積極的に回答することです。

通常の生成AIはAIエージェントとして動かして、意識的にウェブ検索をさせないと常に1年前などの学習データから回答を行うため、比較的にGrokはX統合の工夫により知識の信頼性が上げることができているということです。

また「反逆的」なアプローチを採用し、他のAIが回避するような批判的もしくは攻撃的な質問にもユーモアを交えて挑発的に回答する独自の個性を持っています。

Grokのパーソナリティは、ダグラス・アダムスの代表作『銀河ヒッチハイク・ガイド』(河出書房新社)に深く影響を受けています。

あらすじは、地球が銀河の道路工事で壊される寸前、主人公のアーサー・デントは宇宙人の友達フォードに助けられ、宇宙へ脱出するところから始まります。そして、便利なガイドブック「銀河ヒッチハイク・ガイド」を持って、銀河をヒッチハイクで旅するSFコメディです。

この小説は、宇宙を舞台にした荒唐無稽な冒険譚であると同時に、人生・宇宙・すべての意味をめぐる哲学的探究を、徹底的なユーモアと皮肉を通して描いた作品です。

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