9月23日に大量の隕石が地球に接近していた...NASAは衝突可能性のある隕石をどこまで追えている?
NASA Tracking Bus-Sized Asteroid Approaching Earth Today
潜在的に危険な小惑星(PHA)とは?
NASAは「大多数の地球近傍天体は、地球に近づく軌道を描くことはないため、衝突のリスクをもたらさない」としている。
しかし、その中でも「潜在的に危険な小惑星(PHA)」と呼ばれる小惑星は、より綿密に追跡しなくてはならない。NASAによると、PHAは約140メートル以上の大きさを持ち、軌道が地球の軌道から最大でも約740万キロメートル以内にまで接近する。
PHAは太陽系内に数多く存在しているものの、いずれも近い将来に地球へ衝突する可能性はない。
「『潜在的に危険』という評価は、何百年、何千年という長いスパンの中で、その軌道が地球に衝突する可能性を持つ小惑星に与えられるだけに過ぎない。CNEOSは数百年・数千年単位での衝突可能性については評価していない」と、CNEOSのマネージャーであるポール・チョダスは本誌に語った。
それでも、NASAやCNEOSは少なくとも数十年後の隕石衝突リスクはしっかり観測してくれているようで、地球人としては一安心だ。





