最新記事
SDGsパートナー

目に見えない微生物で持続可能な農業を実現...化学メーカー、ナガセケムテックスが見据える未来

2025年11月6日(木)13時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

「微生物から始まる未来」は、農業のあり方をも根底から変える

また、同社は全国の農家の多様なニーズに対応するため、複数の独自菌株を収集・保有している。地域の土壌や栽培作物に最適な菌株を選定・提案することで、オーダーメイド型のソリューション提供も可能だ。

さらに、amxact™の効果をより高める新たな補助物質の探索にも着手しており、資材の改良と拡張に向けた開発も進めている。

2023年からは、大阪府立環境農林水産研究所との共同研究を通じて、なにわの伝統野菜、難波葱などへの実証応用を行っている。ここでは、地域農業における生産性向上と地産地消の実現を目標としており、農業課題と地域活性化を両立させるモデルケースとしての評価を得ている。同社は、農業資材の販売だけでなく、農業が直面する複合的な課題を解決する「ソリューションプロバイダー」としての立場を鮮明にしている。

amxact™の取り組みは、SDGs目標2「飢餓をゼロに」、目標12「つくる責任、つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成に貢献している。AMFによって、収穫量の安定化、リン肥料の使用削減、土壌の炭素貯留による温室効果ガスの削減といった成果が期待される。農業と環境の両面から社会に大きなインパクトをもたらす技術といえるだろう。

今後で、2025年にはパイロット生産ラインの稼働、2026年には一部顧客へのテスト販売を予定しており、評価結果を踏まえた製品改良を進めている。2028年以降は海外展開も視野に入れ、2035年には数百億円規模の事業へと育成するビジョンを描く。

amxact™は、化学と生命の融合によって誕生した、次世代農業を担う資材だ。ナガセケムテックスは、「素材・技術の開発で豊かな未来をつくる」を優先すべき重要な課題と掲げており、農業、環境、そして地域社会と調和した新たな価値の創出に挑戦を続けている。

同社の取り組みは、まさに「微生物から始まる未来」への挑戦であり、農業の在り方を根底から変える可能性を秘めている。

ナガセケムテックスのamxact™のような目に見えないくらい小さなところから、世界は変わっていくのかもしれない。

◇ ◇ ◇


アンケート

どの企業も試行錯誤しながら、SDGsの取り組みをより良いものに発展させようとしています。今回の記事で取り上げた事例について、感想などありましたら下記よりお寄せください。

アンケートはこちら

ニューズウィーク日本版 トランプの大誤算
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年4月14号(4月7日発売)は「トランプの大誤算」特集。国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日経平均は続伸で寄り付く、米イラン停戦協議への思惑

ワールド

イラン、米国と合意したLNGタンカーの海峡通過認め

ワールド

米最高裁、トランプ氏盟友バノン氏の有罪判決破棄 公

ビジネス

中東戦争でインフレ加速・成長鈍化の恐れ、世界成長の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙の2大テーマでAI懸念を払拭できるか
  • 4
    地面にくねくねと伸びる「奇妙な筋」の正体は? 飛行…
  • 5
    トランプ、イランに合意期限「米東部時間6日午前10時…
  • 6
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 7
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 8
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 9
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 10
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 3
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 4
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 8
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中