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「遮熱・断熱効果が10年持続」 窓ガラス用「次世代型省エネコーティング」で地球規模の省電力を目指すビルズアート

2024年11月7日(木)17時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

「低コスト」と「手軽さ」で幅広い導入が可能に

エンドユーザー自らが施工できる点も大きな特徴だ。高木氏によれば、従来の遮熱コーティングは専門の施工業者に依頼する必要があり、初期費用が課題となっていた。そこで「誰でも簡単に施工できる」製品を作ることを目指したが、開発の道のりは平坦ではなかった。

メーカーの試作品を何度も試験施工し、徹底した検証を行った。「コーティングのしやすさに加え、剥離作業の容易さや乾燥時間の短さ、画像の歪みを極力なくすことなどに主眼を置き、その結果、満足できる商品の開発にこぎ着けました」と高木氏は振り返る。

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従来のコーティング剤を施したゴンドラ(左)と「e-coatingHSG」を施工したゴンドラ。旧コーティング剤に比べてクリアな景観が楽しめるように

コストダウンを実現することで、個人宅から商業施設まで幅広い建物での導入が期待できる。普及を促進するため、施工に必要なスキルを獲得できる講習会を実施したり、将来的にはホームセンターなどで手軽に入手できるようにしたいと高木氏は述べる。

ビルズアートは、この技術を窓ガラスだけでなく遮熱塗料に応用することや、海外市場に展開することも計画している。地球温暖化の影響が年々深刻さを増すなかで、住空間をより快適で、かつエネルギー効率の高いものにすることは、地球全体の持続可能性を高める上で重要だ。この製品が低コストかつ直接的な対策として、特に気温の変化が激しい地域で普及すれば、地球規模での省エネの実現に貢献できるだろう。

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