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『ソーシャル・ネットワーク』製作の裏側

Very Classical Story

今年の映画賞レースを席巻しそうな『ソーシャル・ネットワーク』の脚本を手がけたアーロン・ソーキンに聞く

2011年1月17日(月)14時30分

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 ハーバード大学生のマーク・ザッカーバーグが04年に創設したフェースブックは、今や世界最大のSNS。その舞台裏を解き明かす映画『ソーシャル・ネットワーク』は、ザッカーバーグの抱える訴訟を背景にさまざまな人間ドラマを見せてくれる(デービッド・フィンチャー監督、日本公開中)。

 脚本のアーロン・ソーキンは、大ヒットドラマ『ザ・ホワイトハウス』や映画『ア・フュー・グッドメン』『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』など、男と権力をテーマにした優れた脚本を手がけてきた。『ソーシャル・ネットワーク』でも、冒頭から突っ走るテンポのいい展開、時間軸と視点をずらした立体的な構成で観客を引き込んでいく。本誌・大橋希が話を聞いた。

──企画書の最初の3ページを読んだだけで、脚本を書こうと決めたとか。

 そう、そんな事はこれまでになかった。ただ、フェースブックだから引かれた訳じゃない。自分はテクノロジーに関心がある人間ではないし、フェースブックを使ったこともなかった。友情あり、忠誠心あり、裏切り、嫉妬、権力ありの、何千年も前から語り継がれてきたような古典的な物語が、現代的な背景の中で繰り広げられるところが魅力的だった。

──フェースブックのアカウントは持っている?

 契約書にサインしたときに作ったけど、撮影終了後にはやめたよ。

──それで何か楽しいチャンスを逃しているかも、と思ったりはしない?

 ノー、まったくないね。

──観客としては、映画のどこまでが本当の話なのか気になる。

 これは真実の物語だ。リサーチで分かったことをセンセーショナルにしたり、ハリウッド的にするために作り替えたりはしていない。もちろん、せりふや場面展開は脚本家の私が作ったものだ。それに私や俳優、監督それぞれの視点も入っている。

 ドキュメンタリー作品と違う点といえばまず第一に、不利益が及ばないように名前を変えた人物がいること。2人の人物を1人にして描いた部分もある。それと、ラシダ・ジョーンズ演じる弁護士だけは創作した。観客の視点に立つような人物が必要だと思ったからだ。

 これはまだ生きている人、それも若い人たちについての話だし、ハリウッド映画の影響力は大きいからあまり軽々しいことは出来ない。多くの法律専門家に確認しつつ慎重に脚本を進めていった。

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