最新記事
節電

暖房・給湯・加湿・追いだき...冬の光熱費をまとめて下げる「すぐ効く」習慣

2026年1月3日(土)08時44分
和田 由貴 (節約アドバイザー*PRESIDENT Onlineからの転載 )
暖房・給湯・加湿・追いだき...冬の光熱費をまとめて下げる「すぐ効く」習慣

Leka Sergeeva -shutterstock-

<日に日に寒さが増し、暖房もお湯も手放せなくなる冬。「でも、電気代が高い...」。消費生活アドバイザーの和田由貴氏は「節約は我慢ではなく、熱を逃がさない仕組みづくりが近道」と話す>

日に日に寒さが増し暖房が手放せなくなる冬、どうすれば無理なく光熱費を節約できるのか。消費生活アドバイザーの和田由貴氏は「今日からすぐに『冬の光熱費を抑える方法』を実践してほしい」という──。(取材、構成=ライター・山田優子)

冬の家計に潜むエネルギーの落とし穴

「猛暑でエアコンをフル稼働させていた夏よりも、冬の電気代のほうが高い」と聞くと、少し意外に感じるかもしれません。しかし、総務省統計局の「家計調査」によると、すべての世帯で冬の電気代が夏を上回るというデータが示されています。

出典=家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表/政府統計の総合窓口

出典=家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表/政府統計の総合窓口

では、なぜ夏よりも冬のほうが光熱費が高くなるのでしょうか。


理由はとてもシンプルで、「冷やす」よりも「暖める」ほうが多くのエネルギーを必要とするからです。

とくに顕著なのが、外気温と設定温度の差です。たとえば、夏に35度の外気を27度まで冷やす場合、その差はおよそ8度。一方、冬に8度の外気を22度まで暖める場合は、差が14度に広がります。この差が大きいほど、エアコンなどの暖房機器はより多くの電力を使うことになります。

さらに、寒くなるとお湯の使用量が増えますが、給湯器で水をお湯に変える際には、水と比べて約3倍のエネルギーが必要になります。つまり、冬は部屋を暖めることに加えて、お湯をつくるためのエネルギーも必要となる。結果として、光熱費がかさみやすいのです。

「ランニングコストの差」に要注意

冬はエアコン以外にもさまざまな暖房器具を使用すると思います。この暖房器具は、用途やランニングコストの違いを意識せずに使うと、光熱費があっという間に跳ね上がる要因になります。

たとえば小型家電を見て「電力も少なくて経済的」と感じることはないでしょうか。しかし、小型家電の代表格であるセラミックファンヒーターや電気ストーブは、電気を熱に変える際に多くの電気代がかかるという性質があります。

これに対し、エアコンはヒートポンプ技術を使い、外気中の熱を取り込んで室内に運びます。わずかな電力で数倍の熱エネルギーを活用できるため、小型家電よりも電気代を抑えやすいのです。

また、オイルヒーターも注意が必要です。「静音性」や「安全性」といったメリットはある一方で、電力消費は非常に多い。ランニングコストを理解せずに使っていると、知らないうちに光熱費が膨らみやすくなります。コストを重視するなら、エアコンがあれば十分かもしれません。

日本企業
スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のアップサイクル」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ドバイの米オラクル施設に迎撃破片が落下、負傷者なし

ワールド

トランプ政権による大学への人種データ開示命令を仮差

ビジネス

アングル:トランプ関税で変わる米国のメニュー、国産

ワールド

米戦闘機2機、イランが撃墜 乗員2人救助・1人不明
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 8
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 9
    イラン戦争は「ハルマゲドンの前兆」か? トランプ…
  • 10
    60年前に根絶した「肉食バエ」が再びアメリカに迫る.…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 8
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 9
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 10
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中