最新記事
ガジェット

腕時計の中にイヤホン!?「中年向けブランド」から一新、ファーウェイからニッチな高性能スマートウォッチ続々発売

2023年6月21日(水)21時10分
高口康太(ジャーナリスト)
HUAWEI WATCH Buds

スマートウォッチの中に小さなイヤホンが格納されている「HUAWEI WATCH Buds」

<この6月、ワケあって、変態的、いやマニア心をくすぐるスマートウォッチやワイヤレスイヤホンが発売された>

ワイヤレスイヤホンをすぐになくしてしまうから、使っていないときは絶対に忘れないような場所にしまえるといいな、例えば、腕時計の中とか......。そんなふうに思ったことのある人が世の中にどれだけいるか分からないが、ニッチなニーズというのは確かにあるものである。

そして、そんなニーズに応えてくれるのは意外なメーカーかもしれない。ファーウェイ(華為)がこの6月、スマートウォッチやイヤホンなどの新製品を一気に日本市場に投入したが、ありあまるエンジニア・パワーを振り回し、ニッチでユニークな製品を抜群の完成度で作り上げている。

ファーウェイは中国通信機器・端末の大手。日本ではコストパフォーマンスの高いスマートフォンメーカーとして知られるようになったが、2020年を最後に日本市場ではスマートフォンの新製品を発表していない。米国の制裁により5G通信対応ができないこと、グーグルプレイストアやグーグルマップなどのグーグル関連アプリ、サービスのインストールができないことが背景にある。

それでも、日本市場から撤退したわけではなく、スマートフォン以外の製品を日本に投入しているのだが、いい意味で「変態度」の高い、マニア心をくすぐるモノがそろっている。今年の新製品はユニークなスマートウォッチが目立つ。

takaguchi20230620huawei_2.jpg

洗練されたデザインの「HUAWEI WATCH Buds」。よもやこの中にイヤホンが格納されているとは...

まずは、「HUAWEI WATCH Buds(ファーウェイ・ウォッチ・バッツ)」。スマートウォッチの中に小さなイヤホンが格納されているという、スパイ映画にでてきそうなギミックで話題になった。日本では今年3月にクラウドファンディングで販売したところ、高く評価されて一般発売へとこぎつけた。

時計の中からイヤホンが出てくるというギミックだけでお腹いっぱいになるが、小型イヤホンでも操作しやすいよう、耳の周辺部分をダブルタップすることで音楽の再生や一次停止ができるといった独自の機能も搭載されている。

takaguchi20230620huawei_3.jpg

イヤホン本体だけでなく、耳介や耳の前の部分に触れるだけでタッチ操作ができる


■HUAWEI WATCH Buds
※Amazonでも販売中。商品ページはこちら

通常価格:71,280円

カラー:カーキ/本体サイズ:47mm×47.5mm×14.99mm/ケース材質:ステンレススチール/バンド材質:22mm本革ベルト/センサー:6軸慣性センサー(加速度センサー、ジャイロセンサー)、光学式心拍センサー5.0、環境光センサー、ホールセンサー、静電容量センサー、骨伝導センサー(VACC)/対応OS:Android 7.0およびそれ以降、iOS 9.0およびそれ以降/スマートウォッチのバッテリー持続時間:通常使用の場合3日間

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米中貿易枠組み合意、軍事用レアアース問題が未解決=

ワールド

独仏英、イランに核開発巡る協議を提案 中東の緊張緩

ワールド

イスラエルとイランの応酬続く、トランプ氏「紛争終結

ワールド

英、中東に戦闘機を移動 地域の安全保障支援へ=スタ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 2
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 3
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生きる力」が生んだ「現代医学の奇跡」とは?
  • 4
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 5
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 6
    構想40年「コッポラの暴走」と話題沸騰...映画『メガ…
  • 7
    逃げて!背後に写り込む「捕食者の目」...可愛いウサ…
  • 8
    「結婚は人生の終着点」...欧米にも広がる非婚化の波…
  • 9
    4年間SNSをやめて気づいた「心を失う人」と「回復で…
  • 10
    メーガン妃の「下品なダンス」炎上で「王室イメージ…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 7
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 8
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 9
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 10
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中