アマゾンが7500万ドル投入...メラニア・トランプの映画が「空虚」すぎる理由
On Seeing “Melania”
メラニアの誇りであり、喜びだと言われ続けている息子バロンも数回登場するが、何かを語ることはない(もっとも、バロンが公の場で声を発したのは、これまでに多分2回くらいだ)。
夫妻が車内で息子について短い会話を交わすシーンでは、奇妙なことに2人とも、バロンに会ったことがないような口ぶりだ。「頭のいい子だ。気の利いた話ができる」と、トランプは言う。「そうね。大好きよ」と、メラニアは返す。大好きよ? わが子ではなく、同僚についてコメントしているかのようだ。
何もかもどうでもいいと、メラニアは繰り返し態度で示してきた。陳腐な標語を掲げる生ぬるいキャンペーンに涼しい顔で取り組み、トランプのような夫でも平気で我慢する。今さら驚くことではないが、それでも衝撃的な事実だ。
肝心の人物について、これほど何も教えてくれないドキュメンタリー映画はほかの誰にも作れるはずがない。それがメラニアのすごいところだ。
MELANIA
『メラニア』
監督/ブレット・ラトナー
主演/メラニア・トランプ
日本公開中





