【インタビュー】「4回転の神」イリヤ・マリニンが語った「五輪後の目標」...「5回転ジャンプ」も既に成功か
SKATING TO VICTORY

明るくタフな「アリサ2.0」
そんな女子フィギュア界の低迷の時代に終止符を打つ存在として期待されるのが、20歳のリウだ。
90年代から00年代の初めにかけて、女子フィギュアはアメリカのスポーツ文化の華だった。ナンシー・ケリガンやクリスティ・ヤマグチ、ミシェル・クワンといった選手が国際試合で次々と優勝し、高い知名度を誇った。「信じ難い好調の波が続いていた」と、リピンスキーは言う。
フィギュアスケート界では、才能あふれるスター選手が次々と登場する時期と、低迷期が交互に来る。その点、リウやマリニンを擁する今年のアメリカ代表は過去数十年間で最も逸材ぞろいだと、リピンスキーとボイタノは口をそろえる。
フィギュアスケートの「人気回復に向けた最高の布陣」だと、ボイタノは言う。スターがいる、というだけでなく、彼らには奥行きがあり、そこに世間の注目も集まるからだ。
リウのスケート選手としての歩みは実にマイペースだ。13歳の時に史上最年少で全米チャンピオンになるなど、次々と新記録を打ち立ててきたが、22年の北京冬季五輪の後、16歳でいったん現役を退いた。滑ることの喜びをいつしか失ってしまい、そのために引退を余儀なくされたのだという。





