EU議員団が訪中、中国製品の安全性と市場開放で圧力
写真はフランス国旗とSHEINのロゴのイメージ。2025年11月撮影。REUTERS/Dado Ruvic
[北京 1日 ロイター] - 欧州連合(EU)の議員団は、中国製の危険な製品の流入や市場アクセスの不足を巡り、中国側に懸念を伝えた。EU議会による中国訪問は8年ぶりとなる。
今回の訪問は3月31日に始まり、EUが関税制度の見直しで合意した直後のタイミングとなった。主に中国の電子商取引(EC)プラットフォームを対象に、違法または安全基準を満たさない製品の流入に対する取り締まりを強化し、違反時には罰金を科す可能性がある。
現在、EUは150ユーロ(約173.42ドル)未満の小口貨物に関税を課していない。この免税措置により、SHEIN(シーイン)やTemu(テム)、アリエクスプレスといった中国発EC企業が、消費者向け商品を直接発送する形で急成長してきた。
議員団は、欧州議会の域内市場・消費者保護委員長であるアンナ・カバツィーニ氏が率い、中国の市場監督当局や全国人民代表大会(全人代)の関係者と北京で会談した。
中国側は今回の3日間の訪問を、関係安定化の機会として歓迎している。背景には、中国が昨年、EU議員への制裁を解除した経緯がある。2021年には、新疆問題を巡るEUの制裁への対抗措置として、中国がEUの個人10人と4団体を制裁対象に指定していた。
EU側は会談で、製品安全や消費者保護、強制労働、未成年のオンライン保護、EU企業の中国市場へのアクセスなど、幅広い課題を提起した。
中国の国家市場監督管理総局との会合では「中国から大量に流入する危険で規格に適合しない製品」への懸念を伝え、オンライン市場の責任や公正競争の確保についても協議した。
EUは、急増する低価格EC貨物への対応に苦慮している。25年には流入件数が58億個に達し、その9割以上が中国からと推計されている。域内では関税徴収と安全検査の一体的な運用を目指している。
議員団は訪問中、SHEINやアリババ、Temuの関係者とも面会する見通し。SHEINについては、2月に児童を想起させる性的玩具の販売を巡り調査が行われており、その対応も議題となる見込みだ。





