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NFLはなぜバッド・バニーを選んだのか――ビジネス的には正しいのに「ひどい人選」と叩かれる理由

The Sound and the Fury

2026年2月13日(金)16時58分
へスス・メサ (政治担当)

人種差別に抗議するキャパニック

国家斉唱中に片膝をついて人種差別に抗議するキャパニック(中央) THEARON W. HENDERSON/GETTY IMAGES

この「膝つき抗議」は多くの黒人選手や女性アスリートに支持されたが、アメリカ国内では激しい反発も生んだ。

そのころ大統領選を戦っていたトランプはキャパニックを執拗に非難し、年が明けて大統領に就任してからも、そんな選手は処分しろとチームオーナーに圧力をかけた。そのせいかどうか、キャパニックは現役続行の道を断たれて現在に至る。

以後、スーパーボウルのハーフタイムショーは音楽よりも政治の文脈で注目されるようになった。

19年にはリアーナとカーディ・Bが、キャパニックへの連帯を表明して出演を辞退。一方でステージに立ったマルーン5やジャスティン・ティンバーレイクらは、その政治姿勢を問われることになった。

翌20年のハーフタイムショーにはジェニファー・ロペスとシャキーラが出演し、檻に入れられた子供たちを冒頭に登場させ、「史上最高に政治的なショー」と評された。言うまでもなく、トランプ政権の進める移民排斥に対する抗議の意思表示だった。

「毎年、ハーフタイムショーの出演者選びには誰もが注目しており、必ず不満を言う人が出てくる。これがスーパーボウルでなければ話題にもならないはず」と話すのは、音楽業界アナリストのボブ・レフセッツだ。

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