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NFLはなぜバッド・バニーを選んだのか――ビジネス的には正しいのに「ひどい人選」と叩かれる理由

The Sound and the Fury

2026年2月13日(金)16時58分
へスス・メサ (政治担当)

2026年グラミー賞最優秀アルバム賞を受賞したバッド・バニー

今年のグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞したバッド・バニー DANIEL COLEーREUTERS

ビルボードのチーフ・コンテンツ・オフィサーであるレイラ・コボによれば、彼の場合は政治的な発言よりもスペイン語で歌うという行為自体が反発を招いているという。

プエルトリコ出身でノースイースタン大学教授のアミルカル・アントニオ・バレトも、使用言語とアメリカへの帰属意識をめぐる対立は今も絶えないと指摘する。

「アメリカ人のアイデンティティーには、2通りの考え方がある」とバレトは本誌に語る。

「ここで暮らす人は誰でもアメリカ人だという考え方と、特定の人種や言語にこだわる考え方だ。スペイン語を使うかどうか。そこに分断線が引かれる」

かつて、ハーフタイムショーは話題にもならなかった。所詮はトイレ休憩中の余興にすぎなかったからだ。しかし1993年にマイケル・ジャクソンが出演し、あのムーンウォークを披露した瞬間に一変し、世界的な音楽イベントになった。

そして政治も絡むようになる。2016年の夏には、NFL(全米プロフットボールリーグ)のスター選手コリン・キャパニックが国歌斉唱の際に起立せず、片膝をついて人種差別に抗議する事件があった。

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