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命綱なしで台北101へ── アレックス・オノルド、超高層ビルを「生中継」で制覇

The Psyche of Urban Climbing

2026年2月12日(木)18時39分
ルーク・ウィンキー (スレート誌記者)

登頂後、セルフィーを撮るオノルド

登頂後、セルフィーを撮るオノルド ANN WANGーREUTERS

──オノルドの台北101登頂について聞きたい。

ガラスのビルで、「核心」(筆者注:クライミング用語で、登攀の最も困難な部分を指す)なのは足場だと思う。クライミングシューズを履いた足を、ガラスに預けることになる。ロベールがビルで滑る様子を捉えた動画がある。落下はしなかったが、ガラス面で足が滑り、その瞬間、彼は動揺していた。


──オノルドがうまくいくか、心配だった?

不安だった。でも、彼が岩壁を登攀する様子を見守るほうが緊張するだろう。私に言わせれば、岩壁はリスクがより高い。もちろん、何かあったら最悪の結果になるのは同じだが、台北101では3つの動きの繰り返しだから、何かが起きるのは疲労したときだけだ。彼がそんな失敗をすることはあり得ない。

──天候もリスク要因になる。実際、今回の挑戦は当初前日に予定されていたが、悪天候のせいで1日延期された。

雨なら当然、中止すべきだ。一方で、台湾は湿度がとても高いことも指摘しておきたい。通常、ロッククライミングの場合は低湿度の環境が望ましい。だがガラスや金属を登るときは、湿気がもう少しあるほうがいい。シューズのラバーが利きやすくなり、わずかだがグリップが増す。

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