名優リーアム・ニーソン、73歳にして爆笑コメディー『裸の銃を持つ男』で見せた「新境地」
Gunning for Laughs
『裸の銃を持つ男』のリブート版で真顔のボケを連発 PARAMOUNT PICTURES
<映画史屈指の爆笑コメディー『裸の銃を持つ男』に挑むリーアム・ニーソンの多彩なキャリア>
▼目次
パメラ・アンダーソンと「恋に落ちた」?
トランプ政権による対外援助削減は「非道徳的で不快」
「続編はない」と言い切る理由
ハリウッドで50年近い芸歴を誇るリーアム・ニーソンは、映画の全てを体験してきた。
重厚な歴史ドラマでアカデミー賞にノミネートされたかと思えば、サスペンス映画でガチなアクションを披露し、ロマンチックコメディーにも出演。現在73歳で、出演した映画は100本を超える。
そんな英領北アイルランド出身の名優が大胆な挑戦に打って出た。映画史上屈指の爆笑コメディー『裸の銃を持つ男』のリブート版に主演したのだ(日本で配信中)。
プロデューサーのセス・マクファーレンに主演を打診されたのは4年前のことだった。ニーソンは「若干の不安」はあったが快諾したという。
「セスが電話をかけてきて、『裸の銃を持つ男』の主人公フランク・ドレビン刑事を演じる気はないかと聞くんだ」と、ニーソンは本誌に語った。「『前向きに考えます』と即答したよ。アニメの『ファミリー・ガイ』でセスのシャープな笑いのセンスは知っていたし、面白いことになるんじゃないかと考えた」
思えばこれは、複雑で多彩なキャリアを築いてきたニーソンらしい選択だ。
ニーソンは北アイルランド北東部のバリミーナで、カトリックを信仰する労働者階級の家庭に生まれた。父親は学校の管理人、母親は調理師で、姉妹が3人いた。幼い頃から演技に興味を示し、映画に進出する前はベルファストの劇団で活動していた。
パメラ・アンダーソンと「恋に落ちた」?
ハリウッドに渡り、1993年の『シンドラーのリスト』でブレイク。このスティーブン・スピルバーグ監督作品で、ニーソンは多くのユダヤ人をホロコーストから救った実在のドイツ人実業家オスカー・シンドラーを演じた。
映画は絶賛され、ニーソンは観客の心に突き刺さる静かな演技でアカデミー賞主演男優賞の候補になった。以来、マーティン・スコセッシやクリストファー・ノーラン、リドリー・スコットら一流監督と組んできた。
だが2009年に突然の悲劇が襲う。結婚して15年になる妻で女優のナターシャ・リチャードソンが、スキー中の事故が原因で死亡したのだ。ニーソンは悲嘆に暮れ、残された2人の息子の世話と人道支援活動と演技に専念した。
俳優としては、特定の型にはまることを一貫して拒んできた。03年の『ラブ・アクチュアリー』では妻に先立たれ、義理の息子を育てる父親役でソフトな一面を見せた。
08年の『96時間』では、誘拐された娘の救出に奔走する元CIA工作員の父親を演じてアクションスターの仲間入りを果たした。
コントで自分をネタにしたこともある。11年に英BBCのコメディードラマ『人生短し...』に本人役で出演し、ギャグのタイミングをことごとく真顔で外して笑いを取った。このコントは今や伝説だ。
『裸の銃を持つ男(2025)』でも、真顔でボケまくるニーソンを全編で楽しめる。
オリジナルの『裸の銃を持つ男』は、刑事物をとことんちゃかしたパロディー映画の金字塔だ。1988年に公開されると7800万ドル(現在の貨幣価値で2億ドル相当)を稼ぎ出し、くだらないギャグを大真面目に繰り出す作風はその後のパロディー映画のひな型となった。続編も2本作られた。
レスリー・ニールセン演じるドレビン刑事が、ハシゴを登るヒロイン役ジェーンのスカートの中を見上げる場面は今も語り草。「いいビーバー(陰毛、女性器の意)ですな」と感心するドレビンに、ジェーンは「ありがとう。剝製だけどね」と言って大きなビーバーの剝製を手渡す。映画史に残る爆笑シーンだ。
ニーソンとニールセンは共に、キャリアの後半で笑いの才能を開花させた。ニーソンも互いの共通点を認めつつ、自分らしくドレビンを演じるために、あえてオリジナルの3本は見直さなかったと語る。俳優としての自分の経験を信じたのだ。
「レスリーのまねをしたいとは全く思わなかった」と、ニーソンは言う。「撮影中に毎日心がけていたのは、徹底的に真面目に演じようということだけ。笑いを取ろうとしてもうまくいかない」
このドタバタコメディーで堅物の男を演じたニーソンの演技は、批評家に絶賛された。ヒロイン役のパメラ・アンダーソンと共に殺人犯を追う過程で繰り出されるテンポのよいギャグも印象的だ。
アンダーソンと一緒のシーンで、ニーソンは特に輝きを放つ。この作品でのアンダーソンの仕事ぶりに「すっかり恋に落ちた」と、ニーソンも述べている(インタビュー実施後、2人が交際しているらしいと報道された)。
ニーソンは本誌にこう語っていた。「とても相性がいいと感じている。ただし、そのことを分析したいとは思わない......私たちはお互いを好きで、(監督の)アキバ・シェイファーがうまく撮ってくれると信じていた。パメラとの間には、格好つけたり虚勢を張ったりといったことが全くなかった」
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