ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは158円前半、イラン情勢不透明でレンジ取引

2026年03月11日(水)15時57分

 3月11日、午後3時のドルは、前日ニューヨーク市場終盤とほぼ変わらずの158円前半で推移している。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2026年 ロイター/Dado Ruvic)

Atsuko Aoyama

[東‌京 11日 ロイター] -  

午後3時のドルは、前日‌ニューヨーク市場終盤とほぼ変わら​ずの158円前半で推移している。イラン情勢の先行きが読めない中で狭い⁠レンジ内での取引が続​き、石油備蓄の放出に関する報道にもドル/円相場は一時的な反応にとどまった。原油高止まりの影響に関して、今後の円安圧力を指摘する声も聞かれる。

朝方に158円前半で推移していたドルは、⁠国際エネルギー機関(IEA)による過去最大の石油備蓄放出提案の報道で158円をやや下回る水準まで下落⁠した​ものの、すぐに158円前半に上昇。午後は緩やかに水準を切り下げ、足元では再び158円を割り込んでいる。

備蓄放出の報道に関して、市場では当面の供給をまかなうに過ぎないとの声が聞かれた。原油価格が高止まりすれば商品価格に広く波及することが想定される。物⁠価上昇抑制には本来、利上げ対応が求め‌られるところ、コストプッシュ型のインフレでは「利上げ⁠は遠のく」(⁠三井住友銀行市場営業部為替トレーディンググループ長の納谷巧氏)との見方が市場では根強い。

片山さつき財務相も前日に、日銀に対しては「コストプッシュではなく、賃金上昇も伴った2%の物価‌安定目標の持続的、安定的な実現に向けて、適切​な金‌融政策運営を行うこと⁠を期待している。当然、​総理もそうだと思う」と述べていた。

そうした金融政策での対応の差は、対豪ドルでの円相場でも浮彫りになっている面がある。豪ドルは対円で113円前半と、1990年10月以来の高値を更新している。

中東の紛争から地理的に遠い‌資源輸出国のオーストラリアに資金が集まりやすいだけでなく、中東の混乱が「オーストラリアで​は利上げ期待につながる一方、⁠利上げ見送り観測につながる日本」(外為どっとコム総合研究所の神田卓也シニア為替アナリスト)という差が鮮明になって​いるという。

実際、原油高を受けたインフレリスクの高まりから、豪中銀が来週の理事会で利上げに踏み切るとの見方がエコノミストの間で強まっている。

  ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 158.16/158.19 1.1632/1.1634 184.00/184.01

午前9時現在 158.10/158.12 1.1610/1.1613 183.58/183.60

NY午後5時 158.05/158.06 1.1609/1.1612 183.49/183.51

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

G7エネルギー相、石油備蓄の活用を原則支持

ワールド

済州航空機事故、所管当局の対応に問題 韓国監査院が

ビジネス

世界のM&A、2月は前年比2.3倍の5131億ドル

ワールド

ホルムズ海峡で貨物船に飛翔体、火災発生で乗組員避難
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開された皇太子夫妻の写真が話題に
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 6
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 7
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目…
  • 8
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 9
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 10
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 6
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 7
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中