最新記事
俳優

「頭がおかしくなりそうだった」...鬼才シャマラン新作で「殺人鬼」を演じる「注目俳優」がブレイク当時を振り返る

Like a Dream Come True

2024年9月13日(金)14時21分
H・アラン・スコット(ライター、コメディアン)
ジョシュ・ハートネット

「成功できるなんて思っていなかった」とハートネットは言う JOHN PHILLIPS/GETTY IMAGES

<M・ナイト・シャマラン監督の新作映画『トラップ』で連続殺人犯役に挑戦するジョシュ・ハートネット。『オッペンハイマー』で注目が集まり「ルネサンス」を迎えた彼のこれまでの歩みとは?──(インタビュー)>

ジョシュ・ハートネット(46)なら連続殺人犯を見事に演じられると思ったのは、M・ナイト・シャマラン監督くらいだろう。その役をやれて、ハートネットはハッピーだ。「驚くよ。今までの彼の映画とは、ひと味違う」

新作映画『トラップ』でハートネットが演じる殺人鬼クーパーは、当局が彼を捕らえるための罠だと知らずに、10代の娘と一緒にコンサートにやって来る。こう書くとネタバレがすぎると思えるかもしれないが、そんな単純な映画ではないことはすぐに分かると、ハートネットは言う。


主人公の同僚を演じた『オッペンハイマー』が今年のアカデミー賞作品賞を獲得したことで、ハートネットの過去の作品が再び注目されている。「若い頃の作品に関心を持ってもらえるのはうれしい」

ハートネットは20歳の頃に『パラサイト』(1998年)や『ヴァージン・スーサイズ』(99年)などのヒット作で、スターへの階段を一気に駆け上がった。「成功できるなんて思っていなかった。だから映画がヒットして、頭がおかしくなりそうだった」


本誌H・アラン・スコットが話を聞いた。

◇ ◇ ◇


──シャマラン監督と一緒にやって、どうだった?

ものすごくエキサイティングだった。彼はいま最も並外れた監督の1人だと思う。自分の取り組んでいることが彼の関心を引いたなら、それは絶対にうまくやれるっていう証拠。だから彼から電話をもらったことは、最近の僕のキャリアに起きた幸運の1つだ。夢がかなったみたい。

──連続殺人犯を演じることには、どんな興味を持った?

この人物は心理的にどういう状況にあるのかと考えて、すぐに連続殺人犯について書かれた本を読み始めた。なかなか捉えるのが難しいキャラクターだから、彼がこんな行動に走る理由をしっかり理解する必要があった。

──今年のエミー賞を総なめにしたコメディーシリーズ『一流シェフのファミリーレストラン』(ディズニープラスで配信中)へのサプライズ出演には、みんな熱狂した。

反響はとても大きかった。才能ある友人と一緒にやれるのは、いつだって最高だね。(企画・制作の)クリス(・ストーラー)はすごい作品を作った。(ゲスト出演することは)秘密にしておいてよかったと思ってる。


──ジョシュ・ハートネットのルネサンスが来たね。

僕はずっと映画を作るのが好きだった。いい人たちと一緒に仕事をして、いい映画を作ることができれば、最高に幸せだ。

Trap
『トラップ』
監督/M・ナイト・シャマラン
主演/ジョシュ・ハートネット
日本公開日は10月25日

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

三菱自、米で18日から値上げ 平均2.1%

ワールド

G7、ウクライナ巡る共同声明見送り 米が抵抗 加は

ワールド

EXCLUSIVE-米軍、中東に戦闘機追加配備 イ

ワールド

米、エルサレムの大使館を18─20日に閉鎖へ 治安
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中