最新記事

インターネット

英サッカー中継中に流れた「ポルノ音声」、YouTuberが「自分が仕掛け人」と動画公開

2023年1月20日(金)17時41分
イングリッド・メンドーサ
ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ対リバプール戦

事件はウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ対リバプール戦で起きた(1月17日) Phil Noble-Reuters

<BBCでの試合の生中継中に大音量でポルノ音声が流れた「放送事故」はいたずらだった。仕掛け人を名乗るYouTuberが動画で明かす>

1月17日、イングランドサッカーFAカップの試合を放送したBBCの生中継で、スタジオに突然ポルノの音声が響き渡った。英国中部の都市ウルヴァーハンプトンにあるモリニュー・スタジアムでおこなわれた、ウルブス(ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズの愛称)対リバプール戦でのことだ。

■【動画】スタジオ大困惑の「放送事故」の様子と、その「種明かし」をするYouTuber

番組司会者のスポーツキャスター、ギャリー・リネカーが、実況席にいた元イングランド代表のアラン・シアラーを紹介し始めたとき、女性があえぐ声のような音が大音量で流れ、このノイズによって放送が妨害された。

ツイッターユーザーの@5amcoekが共有したこの珍事の動画では、スタジオで音が鳴り響くなか、62歳のスポーツキャスターは平静を保とうと努力していたが、結局、笑いをこらえることができなかった。「一体、誰が音を出しているんだ」と、リネカーは笑いながら反応した。

リネカーは、画面に現れたシアラーに対して、「こちらのスタジオは暖かいだけじゃなくて、ちょっとうるさいんですよ。誰かが誰かの携帯電話に何かを送っているのか、冗談なのかわかりません。視聴者の皆さんに聞こえているかもわかりません」と話し掛け、シアラーもクスクス笑った。

この「放送事故」は世界的に話題になったが、どうやらこれは計画的ないたずらだったようだ。レスター・シティの元選手で、元イングランド代表でもあったリネカーはその夜、旧式の携帯電話の写真とともに、「セットの後ろにテープで貼り付けてあった」とツイートし、「妨害行為」であることを示唆した。

また、リネカーはBBCの「ニュースナイト」にも出演し、司会者のカースティー・ワークに対して、生放送でいたずらされた体験について語った。

「明らかにいたずらだった」

「音が鳴り出してすぐ、何の音かわかった。皆もやられたことがあると思う。ワッツアップか何かにいたずらが送られてきて、列車の中や、人がたくさんいる会社で鳴り出すという仕掛けだ。それでも試合直前の生中継中だったので、対応がかなり難しかった」

リネカーは、「ものすごい大音量だった。明らかにいたずらだった」と振り返り、「あまりの大音量」のせいで、シアラーと、スタジオにいたダニー・マーフィーの声が聞こえないほどだったと説明した。

「これまでで最も奇妙な特殊効果」だったか、というワークの質問に対し、リネカーは「間違いなくそうだと断言できる。試合直前の放送をそのまま続け、真剣に取り組むのはかなり大変だった」と答え、ポルノの音声は「試合全体」に影響を与えたと続けた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英予算責任局、予算案発表時に成長率予測を下方修正へ

ビジネス

独IFO業況指数、11月は予想外に低下 景気回復期

ワールド

和平案巡り協議継続とゼレンスキー氏、「ウクライナを

ワールド

中国、与那国のミサイル配備計画を非難 「大惨事に導
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナゾ仕様」...「ここじゃできない!」
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 5
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 6
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】いま注目のフィンテック企業、ソーファイ・…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中