最新記事

イカゲーム

K-POPスターの夢破れるも、俳優で大ブレイクしたウィ・ハジュンが語る自身の未来

LIFE AFTER ‘SQUID GAME’

2021年12月24日(金)18時47分
スー・キム
ウィ・ハジュン

ウィ・ハジュンはもともとKポップアイドルを目指していたという YONHAP NEWS/AFLO

<ドラマ『イカゲーム』で若き刑事役を演じて大ブレイクした俳優「ウィ・ハジュン」を輝かしいキャリアが待つ>

世界中で大ヒットを記録している韓国ドラマ『イカゲーム』では、奇想天外なストーリーはもちろん、個性豊かな登場人物を演じる俳優陣も大いに話題になっている。そんななか、アクの強いキャラクターに囲まれながら、真実を追求する刑事ファン・ジュノを演じたウィ・ハジュンの人気が大ブレイクしている(以下、ネタバレあり)。

なにしろ9月にドラマの配信が始まって以来、ウィのインスタグラムはフォロワー数が900万人も増加(今も増え続けている)。その中には、アメリカの人気テレビ司会者ジミー・ファロンや、フランスの高級服飾ブランド「バルマン」のクリエーティブディレクターを務めるオリビエ・ルスタンなど、正真正銘のセレブも含まれている。

この人気はハリウッド進出も視野に入れるウィにとって、一段と輝かしい未来の始まりなのかもしれない。それに『イカゲーム』も、まだ終わっていない可能性がある。本誌スー・キムがウィに話を聞いた。

* * *

――ハリウッド進出の噂があるが。

チャンスがあれば、間違いなくハリウッドでも仕事をしたい。

――一緒に仕事をしたい監督は具体的にいる?

素晴らしい監督が大勢いるから、とても1人に絞ることはできない。ただ、私はアクション映画が好きなので、『007』シリーズや、『ミッション:インポッシブル』シリーズ、『ワイルド・スピード』シリーズなどを撮っている監督と一緒に仕事をしてみたい。そのためにも、できるだけ多くのアクション映画に出演して、実力をアピールできたらと思っている。

その一方で、地方の島出身というルーツを生かして、方言やなまりのある言葉を使う役も演じてみたい(ウィは全羅南道の莞島出身)。

――俳優として下積みの期間が長かったようだが。

駆け出しの頃は、バスの運賃も払えないほどだった。あまりにも多くのオーディションに落ちて、鬱気味になったこともあった。

――もともとKポップのアイドルを目指していたとか。

中学生のときからダンスが大好きだった。高校では友達とダンス部をつくって、学校のイベントに出演したりした。舞台に上がったときのワクワクした感覚や、観客から喝采を浴びたときの快感は最高だった。そこで両親を説得して、Kポップの世界を目指すために一家でソウルに引っ越した。

ところが、「大学受験にプラスになるかも」くらいの軽い気持ちで通い始めた俳優養成講座で演技の面白さを知り、もっと演技がうまくなりたいと思うようになった。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

英サービスPMI4月改定値、約1年ぶり高水準 成長

ワールド

ノルウェー中銀、金利据え置き 引き締め長期化の可能

ワールド

トルコCPI、4月は前年比+69.8% 22年以来

ビジネス

ドル/円、一時152.75円 週初から3%超の円高
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中