最新記事
EV

サウジでテスラ販売開始も、充電施設不足に直面

2025年4月10日(木)19時51分
リヤドにあるテスラ販売店

米電気自動車(EV)大手テスラが10日、サウジアラビアでの販売を開始する。写真はリヤドにあるテスラの販売店。8日撮影(2025年 ロイター/Mohammed Benmansour)

米電気自動車(EV)大手テスラが10日、サウジアラビアでの販売を開始する。ただ充電施設の不足など、テスラが本格進出を果たす上での課題は多い。

テレメトリーのアナリスト、サム・アブエリサミド氏によると、サウジで昨年販売されたEVは合計でわずか2000台と、テスラの1日平均販売台数さえ下回っている。


 

一方サウジ政府はEV分野に巨額の資金を投じて育成を図る計画だが、テスラはこれまでその流れに加わることができなかった。2018年にイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)によるツイートを巡り、サウジ政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)と確執が起きたことが原因だ。

当時マスク氏がPIFとの会談後、テスラ非公開化の「資金を確保した」とつぶやいたのをきっかけに、その後この問題に関して株主が起こした訴訟の中で、マスク氏とPIFトップの間で緊迫したメッセージのやり取りがあったことが判明した。

しかし現在は状況が一変し、マスク氏にはサウジ市場に参入する機会が与えられた。マスク氏は昨年11月の米大統領選でトランプ氏の勝利に貢献し、政権発足とともに重要な地位を占めている。そのトランプ氏は最初の外遊先としてサウジを訪れる意向で、こうした経緯とともにマスク氏とサウジの関係も改善した。

米シンクタンク「アラブ湾岸諸国研究所」のロバート・モギェルニツキ上席常任研究員は「多くの企業関係者は、予想されるトランプ氏の中東湾岸訪問に関する自社の立場をどうするか考えている。テスラは先んじて現地市場へしっかりと足場を築き、トランプ氏が実際に訪問する際のチャンスを生かしたいのではないか」と述べた。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米ユナイテッド航空 、秋まで運航便5%削減 中東情

ワールド

米政府、輸送中のイラン産原油売却を容認 30日間の

ワールド

米、イラン戦争の目標達成に近づく=トランプ氏

ワールド

イラク、外国企業運営の油田で不可抗力宣言 ホルムズ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 3
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 4
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 5
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    将来のアルツハイマー病を予言する「4種の先行疾患」…
  • 9
    「嘘でしょ!」空港で「まさかの持ち物」を武器と勘…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 6
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 7
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 8
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中