最新記事

経済制裁

三井住友系の航空機リース、ロシア航空会社に全35機の契約解除を通告

2022年3月15日(火)10時52分
モスクワの国際空港に駐機するロシアの民間旅客機

三井住友フィナンシャルグループの関連会社で、アイルランドに拠点を置くSMBCアビエーションキャピタルは14日、ロシアの航空会社にリース契約の解除を通告したことを明らかにした。同社は35機をロシアにリースしている。写真はモスクワの国際空港に駐機するロシアの民間旅客機。3月12日撮影(2022年 ロイター/Marina Lystseva)

三井住友フィナンシャルグループの関連会社で、アイルランドに拠点を置くSMBCアビエーションキャピタルは14日、ロシアの航空会社にリース契約の解除を通告したことを明らかにした。同社は35機をロシアにリースしている。

航空機リース各社は欧州連合(EU)の制裁の一環として、3月28日までにロシア航空会社との契約解除を迫られている。SMBCアビエーションの広報担当者はロイターの問い合わせに対し、「関連する制裁に完全に従い、契約を終了する旨をロシアの航空会社に通告した」と明らかにした。

SMBCアビエーションキャピタルのウェブサイトによると、同社の取扱機数は356機。ロシア向けは約1割の35機で、アエロフロート・ロシア航空やS7航空、ウラル航空などにリースしている。

タス通信によると、ロシアのプーチン大統領は14日、外国のリース会社の承諾がなくても航空会社が機材を使えるようにする法律に署名した。

(新田裕貴 編集:David Dolan、久保信博)

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・【まんがで分かる】プーチン最強伝説の嘘とホント
・「ロシア人よ、地獄へようこそ」ウクライナ市民のレジスタンスが始まった
・ウクライナに「タンクマン」現る 生身でロシア軍の車列に立ち向かう
・ウクライナ侵攻の展望 「米ロ衝突」の現実味と「新・核戦争」計画の中身


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏「どうなるか見てみよう」、中国との関税停

ワールド

トランプ氏、首都ワシントンに州兵派遣 警察を連邦政

ワールド

エア・インディア、米印首都結ぶ便一時停止 機材不足

ワールド

ノルウェーSWF、イスラエル資産運用契約を解約 ガ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入する切実な理由
  • 2
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客を30分間も足止めした「予想外の犯人」にネット騒然
  • 3
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 4
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 5
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 6
    なぜ「あなたの筋トレ」は伸び悩んでいるのか?...筋…
  • 7
    「靴を脱いでください」と言われ続けて100億足...ア…
  • 8
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 9
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 10
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 3
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 4
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 5
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 7
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 8
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 9
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 10
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中